約 5,503,385 件
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1790.html
魔法少女リリカルなのはsts masked rider kabuto クロス元:仮面ライダーカブト 最終更新:08/03/08 第一話 第二話 第三話 TOPページへ このページの先頭へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2886.html
――その男は暗闇の中で覚醒した。 随分と長く意識を失っていた気がする。 或いはたった今、この世に生れ落ちたかのような。 そう言った認識を得た直後、急速に世界が広がった。 状況を把握できた、と言い換えても良いだろう。 彼は自分が金属製のベッドに横たわっている事に気付いた。 否、ベッドではあるまい。これは――手術台だ。 「やあ、目が覚めたか」 不意にガコンと音がして、彼を灯りが照らし出した。 周囲の様子が露になる――が、彼にとっては然したる意味も無い。 たとえ真の暗闇の中であろうと、彼の"眼"は見通す事ができるからだ。 手術室。手術台。何の事は無い。見慣れた光景だ。 その入り口にたたずむ白衣の男だけが、普段とは違った存在だった。 「――"博士"ではないのか。誰だ、貴様は」 「ジェイル・スカリエッティ。或いはドクターとも呼ばれるがね」 その男、およそまともな人物でない事は一目でわかった。 眼が違うのだ。爛々と輝く金色の瞳は、それだけで男の異様さを物語る。 肉体がどうかなど知らない。その精神こそが異常。 「……何故、俺はココにいる?」 「的確な質問だ。"彼ら"はキミを使ってある作戦を行い――そして失敗した。 そして大きな損害を受けたキミを廃棄する代わりに、我々に売ったのさ」 「つまり俺は……払い下げられたのか」 彼は虚ろな声で言った。ある種の虚無感が其処にある。 「ガラクタとして、残骸として、スクラップとして」 「そう悲観する必要は無いぞ。単に彼らではキミの肉体が再生できなかった、というだけの事だ」 言われてみれば、確かにそうだ。 彼と同等の損傷を受けた仲間は、皆間違いなく死亡していたのに対し、 手術台の上に横たわっている彼の身体は、全くと言って良いほど無傷。 見慣れた黒色の戦闘服も、胸部装甲も、傷一つついていない。 となれば、頭部も同様なのだろう。 ぎこちなく腕を伸ばして顔を撫でると、硬質の感触があった。 間違いない。自分は完全に回復している。 「俺を買い取ったと言ったな。そして、修理まで行った。――――だが、何の為だ?」 「私の"上司"には色々あるようだがね。私に限って言えば、夢の為だ」 「……夢、だと?」 頷き、白衣の男は大きく両手を広げた。 まるで役者でもあるかのような大仰な仕草。 「生まれた時から持っていた夢。 刷り込まれたものかもしれないが、これは私の願いだ。 私が望む世界。 私の世界。 自由な世界。 それを襲い掛かって、奪い取る。 ――それが、私の夢だ」 世界を奪い取る。 その言葉が、電撃のように彼の脳裏を駆け抜けた。 たとえ自分が今生まれたばかりであるとしても、 たった今受けた衝撃こそが、彼にとっては何よりも大切だった。 「――――それは」 ようやく絞りだせた声は、随分と震えていた。 恐ろしいのでもない。怯えているのでもない。 それは極めて明確な一つの感情によるものだ。 彼は喜んでいた。 歓喜していた。 世界を奪うという、その『夢』に。 「?」 「世界征服、という事か」 ――これが、全ての発端だった。 魔法少女リリカルなのはNumberS 『仮面の男』 「スローターアームッ!!」 二本の足で地に立つ男目掛けて、空より飛来する刃が二つ。 戦闘機人No7。セッテの固有技能および固有装備、ブーメランブレード。 空中戦闘に特化した彼女によって、意のままに操作されるその兵器は、 古代ベルカ騎士の一撃に匹敵するという威力、速度を秘めた代物だ。 当然、まともに喰らえば只では済まず、また回避する事も難しい。 だが――……それが届くよりも先に、大地が踏み砕かれた。 ――跳躍。 一瞬にして15m。恐るべき脚力である。 回避したのみならず、その男は空中のセッテ。その間近にまで迫る。 「――ッ!」 たまらず彼女は急制動をかけ、距離を取った。無論、その間にも戦闘行動は途絶えることが無い。 投擲したブーメランブレードを呼び戻しながら、両手に更に二振りの刃を生み出す。 宙に浮いてしまえば、何の装備も有さない存在は動きようが無い。狙うならば今だ。 両手に武器を握ったセッテは、背後から男に迫る刃に加え、その二刀を投擲。 前後左右からの回避不能な同時攻撃によって、一挙に畳み掛ける。 悪くは無い。 決して、悪くは無い。 だが、それはおよそ一般的な場合にのみ言える戦術でしかない。 この男は、そのようなマニュアルの範疇に入る筈が無いのだった。 しっかりとその脚が"宙を舞うブーメラン"を踏みしめる。 「反転―――……」 どん、と鈍い音。 男が更に跳躍した事を理解した瞬間には、その一撃がセッテへと放たれていた。 「――キィイィィックッ!!」 この男を一瞬にして15mの高みにまで至らせた脚力。 其処から全力を持ってして放たれるキックの威力は、およそ10トンになるだろう。 そうなれば無論、まともに喰らえば戦闘不能となる事は間違いない。 まさに一撃必殺。 空中戦特化という事もあって、比較的防備の少ないセッテでは耐えうる事は不可能だろう。 トンと脚が触れた瞬間に、模擬戦終了を告げるブザーが鳴り響いた。 「どうですか、001」 「戦術は悪くない。が、思考外の出来事にとっさに反応できないようではな」 地に降り立った彼女に対し、同様に着地した男――001は、そう答えた。 ナンバーズは異常な存在だ。だが、それを上回るほどに異常で不気味なのが、この男だった。 身に纏っているのは黒色の戦闘服。これはさして問題は無い。 基本的にはナンバーズの其れと、男女の差こそあれど大きな違いは無いからだ。 しいて言うならば肘や膝、肩などの要所にプロテクター、そして胸部には頑丈な装甲が備わっている点くらいか。 首にマフラーを巻いているのも、気にする程の事ではない。 チンクの眼帯、ディエチのリボンや、ディードのカチューシャ、或いは他ならぬセッテのヘッドギアなど、 ナンバーズと言えども戦闘行動の支障になら無い範疇で、多少のファッションは許されている。 問題は、頭部だ。 ――仮面。 ヘルメットと呼ぶことはどう考えても不可能だった。 何故なら其処には『顔』が存在していたのだから。 緑色の目を持つ、無機質な『顔』 であるならばそれは、正しく『仮面』だった。 そんな存在がどうして正常だと言えようか。 まだしも肉体が生身であったならば、そう呼べたかもしれない。 だがセッテの視界――解析システムは、男が生身の人間では無い事を伝えている。 脳の一部を含む肉体の大半が機械に置き換わっている彼こそは、まさしく最初の戦闘機人。 およそ全ての戦闘機人の原型となったが故に"001"と呼ばれている男。 ドクタースカリエッティの旧友であり、同時にナンバーズの教官でもある男。 それが、彼だった。 空戦型であるセッテの模擬戦相手としては役者不足とも思えたが、 しかし先程の跳躍を見ればわかる通り、この男は十分以上の空戦能力を有している。 このように何の問題もなく、彼女に訓練を施すことが出来るのだ。 少なくともその点については、セッテも文句は無い。 「お前の姉からも言われなかったか?」 「はい。トーレから"機械過ぎる"と」 的確な表現だな、と呟いて001は笑った。 「我々は改造人間――もとい、戦闘機人だ。兵器であるが、同時に兵士でもある」 「001。言っている意味がわかりかねます」 「つまり、人間なんだよ、俺たちは。ここに詰まっているのは蛋白質の塊か?」 そう言ってコツコツと001はヘルメットを叩いた。 緑色の複眼が煌き、セッテは奇妙な居心地の悪さを覚える。 文句があるとすれば、これだ。 セッテは彼が苦手だった。 こんな感情は、完璧な兵器であろうとする彼女にとって有り得ない事なのだが、 とにかく彼女にとって001は苦手と判断せざるをえない対象だった。 理由はと問われても、セッテには判断できない。 結局、プログラムに発生したバグ、或いは欠陥と結論せざるを得なかった。 どちらにせよ留意すべき事態であるのは間違いあるまい。 こうして幾度か1号に戦闘訓練を受けるのも、そのバグを克服するのが目的なのだが。 どうにも、この複眼に見つめられるのだけは、慣れない。 思考の中へと陥っていたセッテを現実に引き戻したのは、1号の次なる言葉だった。 「ただの兵器では、奴らに勝てん」 「――……奴ら?」 「圧倒的な性能差。絶望的に不利な戦況。 そういった物を、いとも簡単に覆してのける存在だ」 「……わかりかねます。 性能差や戦況の悪化。別々に発生したのでしたら覆す事も可能かと思いますが、 両者が同時に発生したのであれば、それを打開するのは不可能かと」 最もな意見である。 およそ魔法に関して言えば持って生まれた素質がほぼ全てであるし、 彼女達の持つIS、先天固有技能なども、その典型的な例だと言える。 だが、それに対して001は皮肉げな呟きでもって答えた。 「それが、可能なんだよ。――――人間という奴には」 ――人間には、それが可能。 不可解な理論に彼女が頭を悩ませていると、001は笑いながら手を振った。 「まあ良い。いずれお前も逢うだろうし、今考えても仕方ない事だ。 それより、集団洗浄の時間じゃないのか? お前も行って来たらどうだ」 「いえ、可能ならばもう一戦お願いしたいのですが」 「悪いが、俺はドクターに逢いに行かなければならない。 良いから行って来い。訓練、訓練、では機械そのものだ」 「はい、ではそのように」 *********************************** ジェイル・スカリエッティの本拠地には、大規模な集団洗浄場が存在する。 より一般的な表現をするならば、大浴場と言った所か。 12人のナンバーズ姉妹全員で入浴してもまだ余裕のある規模の浴場では、 今日も今日とて幾人かのメンバーが、集団洗浄を行っていた。 話題と言えばまあ、いつも通りだ。 ノーヴェやウェンディによるバカ騒ぎから始まり、 オットーの性別について、或いはクアットロについての軽口。 この場にはいないドゥーエに対してのあれこれやらも加わり、二転三転した後、 研究施設における唯一の男性型戦闘機人――つまり001の事になる。 「あー……ダメだ。やっぱアイツは好きになれない」 「そうッスねー。あのヘルメット、髑髏みたいで、ちょっと怖いッス」 「そこじゃねぇよ。何考えてるかわかんねぇところが苦手なんだ」 浴槽にしっかり肩まで使ったノーヴェと、のんびり浮かんでいるウェンディの会話に、 さもありなんと他のナンバーズ一同、揃って頷く。 性別不明なオットー以上に謎めいているのが、あの仮面の男、001だからだ。 戦闘機人の試作品――タイプゼロよりも前に存在していたとの触れ込みであり、 ドクターとの付き合いも長く、ナンバーズ達も生まれた当初から関わっている。 更に言えばセッテならずとも訓練を指導してもらった経験は全員にある。 そしてその戦闘能力は、魔術的要素が一切無いとはいえ、特筆すべきだ。 だが――果たして"姉妹"の中で、誰か一人でも彼を好ましいと感じる者はいるだろうか? 嫌っている者はいないだろう。だが、好きにはなれなかった。 「僕も彼の事は好きになれない。――何故、顔を隠してるんだ」 「あたしも。001さんの顔、見たこと無いもの。ディードは?」 「特段、好ましいとも思ってはいませんが」 「でもさー。私、前にドクターから聞いたんだけど。 私たちの持ってるIS――先天固有技能ってあるじゃない?」 「ああ、あたしのエアライナーとか、セインのディープダイバーとかだろ?」 「お姉ちゃんのこと呼び捨てにすんな。 ともかく、戦闘機人にそれぞれ固有能力持たせようって、001の発案だって聞いたよ?」 「うわ、マジかよそれ」 「あ、それとあたしはあの仮面には爆弾が装備されてるって聞いたッス! 外すと爆発するって」 「……誰から聞いた、それ」 「クア姉から」 「そりゃ嘘だよ、ウェンディ」 満場一致でそれは嘘だ、という結論に達する姉妹たち。 しばらくしてセッテが集団洗浄に参加すると、すかさず質問攻めが始まる。 加えてウェンディによる胸部接触も行われ、解放されたディードが胸を撫で下ろす一面もあった。 つまり何が言いたいのかと言えば、単純な一言である。 ナンバーズは今日も平和だった。 ************************************** 「――――終わったぞ」 研究室。 不意に聞えた静かな声に、001の意識は緩やかに覚醒した。 またしても手術台の上。だが、特に慌てることも無い。 日に一度スカリエッティの検査を受けるのが、彼の日課だからだ。 「どんな按配だ?」 「キミのお陰で彼女達の製作も、訓練も、実に滞りなく進行している。 いや、むしろ当初の予定をはるかに上回る出来栄えだ。 だからこそ、私も努力はしているのだが――……」 「難しい、か」 「……ああ、すまないね」 ドクター・スカリエッティにしては珍しく、沈鬱そうな表情を見せた。 だが、それに対して001は特に気にした様子も無い。 元より仕方の無い話なのだ。 「拒絶反応――リジェクション、か。 最初から機械との適合を考えて生み出されたナンバーズならばともかく……。 元々がただの人間だったキミでは、機械との融合は負担が大きすぎるのだよ」 「理解している。ドクターが努力をしてくれたことも。不満は無い」 マフラーを結び直しながら001は言う。 言葉に他意はなく、まったくの本心であった。 結局のところ薬で無理やり抑え込むだけであっても、大したものだ。 そういった事すら以前は不可能だったのだから。 「こんなにも人間らしい待遇を受けたのは、久しぶりなんだ。何せ――」 その声は何処か笑っていた。 「改造人間という名の『兵器』だからな、俺は」 「戦闘機人という名の『兵士』なのだよ、今は」 ドクターの声は、何処か疲れていた。 「私にとって、生命というのは素晴らしいものだ。 その可能性を探りたいし、尊い存在だとも思う。 人は『生命を弄ぶ』などとも言うがね。だが、しかし君は――……」 「構わない。判りきっている事だ」 頷きを一つ返し、手術台の上に腰を下ろす。 伸ばした右手が手繰り寄せるのは、スカリエッティの用意した作戦計画書だった。 複製が困難であるという意味において、紙と言う情報媒体は比較的優秀なのだ。 慣れた手付きでページを繰る001の姿に、スカリエッティは苦笑を浮かべる。 「相変わらず君は、寝ても覚めても征服、征服、だな」 「当然だろう。この"組織"で戦闘経験者は俺だけだ。それに――」 「それに?」 「これは俺の『夢』だからな」 これにはスカリエッティも笑うしかない。 一番の同士。一番の友人。本当に頼りになるが、頼り切ってしまいたいわけじゃない。 と、不意に001の手が止まる。 「……スカリエッティ。ひとつ聞いても良いか?」 「ああ。一つといわず、幾つでも」 「この――タイプ・ゼロファースト、セカンドという奴だ」 001が指差した先には、カーボン複写された設計図が添付されていた。 スカリエッティの計画書において「可能であれば捕獲」と記されたそれは、 図案の人物が子供であるとはいえ、その内部構造は間違いなく改造人間――戦闘機人である。 「ああ、文字通りの存在だよ。戦闘機人のゼロ番機――もっとも、君よりは後発だが。 『誰か』が作り、奪取され、現在は管理局に所属している。私の知的好奇心から、調べてみたくてね」 「――……特徴は?」 「ファーストがテクニックを。セカンドはパワーを重要視している――らしい」 「……………」 「興味があるのかね?」 いや、と首を左右に振った001は手術台から降り、資料を手にしたまま歩き出す。 「技と、力……か」 退室する間際、ひどく懐かしげに彼が呟いた言葉の意味は、スカリエッティにはわからなかったが。 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1527.html
新暦71年4月29日、この日、ミッド臨海空港が炎に包まれた。 それは初めは小さな火だったが、すぐに建物全てに燃え広がる業火と化した。 炎は逃げ遅れた人々を遠慮なく焼き、その命をデスの下へとへと引きずり込む。 この青い髪の少女『スバル・ナカジマ』もまた、その炎に包まれた空港の中にいた。 「お父さん……お姉ちゃん……」 スバルは泣いていた。 父を求め、姉を探し、既に火の海と化している空港内を彷徨いながら、ただ泣いていた。 死の恐怖や孤独、もちろんそれも泣いている理由には含まれるが、他にももう一つ理由がある。 先程炎の中で一瞬だけ見えた、炎を纏った人型の巨大な何か。それが辺りに火をつけながら移動するのを確かに見た。 おそらくあれが、ミッドチルダで最近確認され始めた異形……モンスターなのだろう。 モンスター達が多くの人々を殺す。その事実がスバルが泣くのに拍車をかけている。 自分も殺されるのだろうか? 瓦礫の爆発がスバルを吹き飛ばしたのは、ちょうどそんな事を考えていた時であった。 爆風は子供を吹き飛ばすには十分すぎるほどの威力。その爆発によって、スバルは天使像の正面まで吹き飛ばされた。 「痛いよ……熱いよ……こんなのやだよ……帰りたいよぉ……」 スバルはただ、泣いていた。 光がやみ、次にグレイが見たものは辺りを焼き払う炎。 彼は辺りを見回し、落ち着いて自分の今置かれている状況を確認する。 まず理解したのは、ここが建物の中だということ。広さはミルザブールの街にあった城と大体同程度だろうか。 次に理解したのは、どうやら今は何らかの理由で火事になっているということ。 真っ先にイスマス城での事件を思い出すが、あれはモンスター軍団の襲撃によるもの。これとはおそらく無関係だ。 続いて装備を確認。自分が使っていたディステニィストーン『邪のオブシダン』と『水のアクアマリン』がなくなっていた以外は万全の状態だ。 そして最も重要なこと……一緒に来たはずの仲間が周りにいないということを理解。 転移の時に事故でも起こって散り散りになったのか、それともグレイから見えないだけで近くにいるのか。今はそれを確認できる状況ではない。 「……全く、エロールもふざけた事をしてくれる」 とにかく出口を探すべく、すっかり手に馴染んだ古刀を手に歩き出した。 Event No.01『ミッド臨海空港』 ピシィッ。 天使像の根元にヒビが入る。それも不幸なことに傾いている方向は正面……すなわち、スバルのいる方向だ。 だが、当のスバルはそれに一切気付かない。今もこの場で泣き続けている。 「助けて……誰か、助けて!」 ここにはいない誰かへと助けを求めるが、それを聞き届けられる者は誰もいない。 さらに悪いことに、それを嘲笑うかのようにヒビが像の表面へと面積を広げていく。そして―――――ビキィッ。 スバルが音に気付き、後ろを見る。そしてその目に自分への直撃コースで倒れてくる像を見た。 自分の死が確実になっていると本能で理解し、とっさに目をつぶってうずくまる。そんな事をしても何にもならないと分かっているのに。 そして、その像はスバルを―――― 【レストリクトロック】 ――――押し潰さなかった。 「よかった、間に合った……助けに来たよ」 いくつもの光の輪が、倒れこむ天使像を縛り上げて落下運動を封じる。 その後ろ上方には、白い服に身を包んだツインテールの女性……『高町なのは』の姿。彼女の使った魔法が像を止めたのである。 そしてなのははスバルの所まで下りていくと、優しく笑ってスバルを安心させる。 「よく頑張ったね、えらいよ」 死を覚悟したときに来てくれた助け。それはスバルの緊張の糸を切り、再び泣かせるのには十分だった。 但し、今度の涙は先程までのものとは全く違い、恐怖ではなく安堵で流したものだが。 「もう大丈夫だからね……安全な場所まで、一直線だから!」 『上方の安全を確認』 防御魔法『プロテクション・パワード』で護られたスバルを背に、なのはが愛杖『レイジングハート』を構える。 レイジングハートが上空を確認。彼女(AIが女性の人格なので、彼女としておこう)が言うには、上は安全。 それはつまり――――思い切りブチ抜いても問題は無い、という事だ。 「レイジングハート、一撃で地上まで撃ち抜くよ!」 『All light. ファイアリングロック、解……』 空港の天井をブチ抜くべく、デバイスの制限であるファイアリングロックを解除しようとする。 だが、その寸前にレイジングハートが何かの反応を検知。一瞬の後にはその正体を理解し、なのはに報告していた。 『マスター、人間とモンスターの反応を確認しました』 「え!? レイジングハート、数と方向は?」 『数はそれぞれ一つずつ。うち一つはあの少女のいる方向から接近していまs「グオオオォォォォォォ!!」 レイジングハートがそれを言い終える頃には、既にそのモンスターが近くまで来ていた。 魔族系モンスターの中でも高位に位置する炎の魔人『イフリート』。それがそのモンスターの名だ。スバルが見たモンスターというのもこいつである。 「あ、ああ……」 スバルの顔に恐怖が蘇り、へたり込む。 だが、そんな事など知らぬとばかりにイフリートが拳を振り上げた。 【ヒートスウィング】 拳を思い切り横に振り抜き、炎を纏った拳撃を放つイフリート。それを見たスバルは反射的に目をつぶる。 だが、どうやら今日のスバルは「潰されそうになるが潰されない」というパターンに縁があるらしい。 あらかじめなのはが張っていたプロテクション・パワードがスバルを護る。いくらイフリートの攻撃でも、さすがに一発や二発では壊れはしない。 「グルルルゥゥゥ……」 防がれたことを本能で理解するイフリート。どうやらかなり苛立っているようだ。 だが、執念深いモンスターはその程度では諦めない。再び拳を振り上げる。 どうやら一度で駄目なら壊れるまで叩くつもりのようだ。 そして再び―先程までは気付かなかったが、斬撃の痕がついた―拳を振り下ろした。 「させない! アクセルシューター……」 それを視認したなのはが、すぐさま自身の周囲に光弾を形成。その数、およそ十。 目標、スバルへとヒートスウィングを繰り出そうとするイフリート。光弾の発射準備完了。 「シューーーート!」 そして、一斉発射。 その光弾は狙い過たず(外れていたとしても遠隔操作できるが)イフリートへと接近し、そして―――― 【アクセルシューター】 【強撃】 まるで示し合わせたかのようなタイミングで、なのはの魔法ともう一つの反応の主……グレイの斬撃が決まった。 時間は少し遡る。 グレイはこの世界に着いてから、ずっと空港からの出口を探していた……が、一向に見つからない。 まあ、彼はここの構造を知らない上に、出口に繋がっているであろう道も炎や瓦礫で閉ざされているのだから当然ではあるのだが。 おまけにマルディアスにいた炎関連のモンスターまで襲い掛かってくるのだから、そのせいでさらに時間が浪費される。 ……と、またモンスターが近寄ってきた。外見からしておそらくはイフリート。だとすればかなり厄介な相手である。 幸い、以前戦った時にイフリートは聴覚で相手を探しているということを知ったので、やりすごすのは楽だ。一対一でこんなものの相手をするのはかなり骨である。 息を殺し、身を潜め、イフリートが通り過ぎるのを待つ。そしてイフリートが通り過ぎ……る前に、あるものを発見。 グレイがその目に捉えたのは、泣きじゃくるスバルの姿。悪いことにイフリートの進行方向にいる。 彼は必要とあらば人殺しすら厭わない性格だが、さすがに目の前で子供が襲われるのを見過ごすほどの冷血漢ではない。 【光の腕】 だからこそ、刀からの光線をイフリートめがけて放った。 それは見事に直撃し、さらに着弾箇所がパァンと起爆。イフリートを怯ませる。 この行動は、スバルが助かったという意味では吉だったが、グレイにとってはおそらく凶。今のでイフリートに気付かれてしまった。 戦闘開始である。 【払い抜け】 先手を取ったのはグレイ。刀を構え、素早く横をすり抜けるように斬りつける。 そしてその勢いに乗ったまますぐに離脱。何せ相手がどれ程の怪力かは身をもって知っているのだ。喰らったら到底ただでは済まない。 ふと、熱と焦げ臭いにおいを感知。発生源である右腕を見ると、火がついていた。 「ちっ……なるほど、セルフバーニングか」 火を消しながら、この火の原因を理解する。そういえばイフリートは常時火の防御術である炎のバリア『セルフバーニング』を張っていた。 幸い火のダメージも、皮膚の表面が少し焼けただけで大したことはない。 いずれにせよ、下手に近付けばセルフバーニングで焼かれる。ならば離れて光の腕などで攻撃すべきか? そう考えていると、いつの間にかグレイの体が宙に浮いていた。そのままイフリートの正面へと引き付けられる。 (まずい……!) グレイは何度かこの技を見ていたし、受けたこともあったからその正体を知っている。 この技は高位の大型魔族が扱う大技『コラプトスマッシュ』。簡単に言えば目の前まで相手を浮かせ、ラッシュを叩き込むという技だ。 だからこそ、すぐに離れようとするが体が動かない。どうやら念力か何かで引き寄せているようだ。 【コラプトスマッシュ】 ズドドドドドドドドドォン! グレイの体にイフリートからのラッシュが入る。一発だけでも相当の威力があると音で分かるような打撃だ。並の人間なら軽く死ねるだろう。 そのままラッシュの勢いを殺さずにグレイを放り投げ、空港の床へと叩きつけた。その箇所を中心にしたクレーターの出来上がりである。 これで死んだだろうと思ったのか、イフリートがグレイへと背を向けてスバルの方へと歩いていった。 だが、イフリートは一つ大きな誤算をしていた。 「まだ、だ」 それは、グレイがこれで死ぬほどやわではないということ。 確かに普通ならこれで死んでいた。だが、グレイは長旅の間に大いに鍛えられていたのだ。それこそイフリートのような高位モンスターとも真っ向から戦える程に。 もっとも、これでダメージが少ないという訳ではない、というかむしろかなりのダメージを受けているのだが。 イフリートはそんなグレイに気付かず、スバルへと接近。そして咆哮。ヒートスウィングを繰り出すが、それはプロテクション・パワードで止められた。 一方のグレイは刀を杖代わりにして立ち上がり、再び構えてイフリートへと駆ける。 そして、イフリートが二発目のヒートスウィングを放とうとした時―――― 【アクセルシューター】 【強撃】 全くの偶然だが、なのはの攻撃と同時に強烈な一撃を見舞った。 「人……? レイジングハート、もしかして」 『先程キャッチした反応と一致。どうやら彼があの反応の主のようです』 なのはがグレイの姿を見て、先程のレイジングハートの報告を思い出す。そういえば人間とモンスターの反応が一つずつと言っていた。 すぐにその事を問うと、返ってきたのは肯定の意。どうやらもう一つの反応の主はグレイで間違いないらしい。 手に持っている刀と状況から察するに、おそらくイフリートの腕に斬り傷を付けたのも彼だろう。 そのような事を話している間にグレイがなのはに気付き、言葉を発する。 「あの子供とは別の人間だと……?」 グレイが知る限りでは、先程までなのはの姿は無かった。それなのにここにいる。 ならばスバル同様にここに迷い込んだか、もしくは何かの目的があってここに乗り込んできたか、である。 この火災を起こした張本人という可能性も一瞬考えたようだが、それを考え出すとキリがないのですぐに切り捨てた。 それに……今はそんな事を考えている場合ではない。なぜなら、 【ヘルファイア】 イフリートはこの二人の思考が終わるのを待つほど律儀な相手ではないのだから。 なのはとグレイ、この二人からの攻撃はイフリートをキレさせるには十分。怒りに任せて火炎弾を放った。 グレイはこうなることも予想していたのか、重傷の体にムチ打って回避する。 【プロテクション・パワード】 一方のなのはも、すぐさまプロテクション・パワードを展開。ヘルファイアを受け止めた。 このバリアはヒートスウィングでも受け止められる程の強度を持つ。ならば最下級クラスの攻撃術くらい、防げない道理は無い。 「魔法盾だと? イージス……いや、セルフバーニングか?」 それを見たグレイが驚く。このような術はマルディアスでは見たことが無い。 一瞬セルフバーニングや盾を作り出す土の防御術『イージスの盾』が頭に浮かぶが、どちらとも全く違う……ならばこの世界特有のものだろうか? いずれにせよ、こんな事を考えている場合ではない。それよりもイフリートをどうにかする方が先だ。 炎の中で炎の魔物を相手にする事ほどの下策は無い。外に放り出せば少しはマシになるだろう。 だが、グレイ一人では到底無理だ。今の満身創痍の状態はもとより、万全の状態でも厳しいだろう。 キレたイフリートの打撃を避けながら、どうやって放り出すかを考える。クリーンヒットを喰らうのと策を思いつくのでどちらが先かと思いながら。 【アクセルシューター】 「アクセルシューター、シュート!」 声とともに形成された五つの光弾が、イフリートの背に突き刺さる。声の主はなのはだ。 イフリートの出現により救助が遅れているので、いいかげんに何とかしないとここにいる二人も助けられないと思ったのだろうか。 そのままカートリッジをロードし、さらなる光弾を形成して立て続けに撃ち込む。何度も撃ち込めばさすがに参るはずだ。 ちなみに遠くからの攻撃なのでセルフバーニングの影響は無い。セルフバーニングで防げるのは炎のみなのである。 これらの攻撃は確かに効果はあった。だが、それは同時にイフリートの怒りを増幅させる。 次の瞬間、なのはの動きが止まった。その体勢のまま浮き上がり、イフリートの前へと引っ張られる。 これはもしかしなくてもコラプトスマッシュの予備動作。このままいけば徹底的にボコボコにされるだろう。 結果だけ言えば、なのははボコボコにはされなかった。 【かぶと割り】 初撃が打ち込まれる前に高く跳んだグレイが、そのまま頭をかち割るかのような一撃を見舞ったのだ。この体のどこにそんな力が残っているのだろうか。 さすがにこれには参ったのか、イフリートの束縛が外れる。その隙に距離を取った。 さらにその近くにグレイが着地し、なのはが礼を言うより前に問うた。 「おい、奴を遠くに吹き飛ばす術はあるか?」 「え……はい、それならいくつか持ってます(術……? 魔法のことかな?)」 術という聞き慣れない単語に首をかしげるも、おそらく魔法のことだろうと思って返事をする。 なのはの持つ魔法には『ディバインバスター』や『スターライトブレイカー』といった砲撃が存在する。これならばイフリート相手でも遠くへ吹き飛ばすくらいはできそうだ。 そしてその答えに満足したのか、グレイは先程思いついた策を話した。 「あの人達も、モンスターと戦ってくれてる……なのに、私は……ッ!」 スバルは未だ、泣いていた。但し、先程までの恐怖とも安堵とも違う理由で。 あの二人はあんな大物モンスターと戦っている。それも、なのはの方は間違いなく自分を助けるために。 それなのに自分は何も出来ない。それが悔しくて泣いているのだ。 もちろん、何の力も無い自分が行っても一撃でハンバーグにされるのは目に見えている。だが、それでもだ。 「もう嫌だよ、泣いてばかりなのも、何もできないのも……」 【腕力法】 気の補助術『腕力法』で腕力を高め、疾駆。後方ではなのはが杖の先端に魔力のチャージを始めている。 このまま斬りかかって来るかと思ったのか、イフリートが腕を横薙ぎに振るおうと構える。 が、その腕は結果的に空中を空振ることになった。 グレイが床に刀を突き立て、結果的にそれが軽いブレーキとなって減速。結果、そのままなら命中するはずだった腕はむなしく空を切った。 そして、それが大きな隙となってイフリートの命運を決めることとなった。 【天狗走り】 床から刀の切っ先が離れ、それが大きな反動を生む。 そして反動は巨大な運動エネルギーを生み、イフリートの体を直撃した。 エネルギーをその身で全て受け止めることになったイフリートは当然耐えられるはずもなく、空高く舞い上がった。 命中と同時に左腕が燃え上がるが、すぐに腕を振って鎮火する。 そして、その時こそがなのはの待っていた好機。すぐさまレイジングハートを空中のイフリートへと向け、そして叫んだ。 「ディバイィィィーーン…… 【ディバインバスター】 ……バスタァァァァァーーーーーー!!」 閃光。 レイジングハートの先端に集められた魔力が、光の砲撃となってイフリートへと飛ぶ。 砲撃はそのままイフリートを飲み込み、それだけでは飽き足らず天井をブチ抜く。 その結果、天井にはそのまま脱出路に使えそうな大穴が空いた。姿の見えないイフリートはおそらくそこから放り出されたのだろう。 一方の外……正確には空港付近の海面。 「グギャアアアアアアァァァァァァァ……」 海上へと浮かび、これから地獄に堕ちるような悲鳴を上げるイフリートがいた。 イフリートの体は大部分が炎でできている。それが大量の水でできている海に落ちたとすればどうなるか? 答えは簡単。今のイフリートのように体の炎が消え、そのままあの世へと逝く、である。 そうしてイフリートは消えていく体の炎とともに命も消した。 「こちら教導隊01、エントランスホール内の要救助者、女の子一名と男性一名を救助しました」 空港上空。なのはがグレイとスバルの二人を抱えて飛んでいる。ちなみにグレイの意識は無い。 コラプトスマッシュを喰らってボコボコにされ、さらにそこから無茶な戦闘。気の回復術『集気法』を使う間もなく気絶するのは無理もないだろう。 そして二人を抱えているなのはだが、その状態でも平気な顔をしている。一体どこにそんな体力があるのだろうか? 『ありがとうございます! でも、なのはさんにしては時間がかかりましたね』 相手の通信士がはずんだ声で答える。が、それと同時に疑問を返した。 救助に向かったのはエースオブエースとまで呼ばれる程の腕利きの魔導師。それにしては少し救助に時間がかかっている。 大方、要救助者がなかなか見つからなかったのだろうと思った通信士だが―――― 「……中にモンスターがいたんです。多分、かなり強力な」 ――――全く予想もしない形で返された。 『モンスター!? 何でそんなものが空港に……』 いくつかの疑問が浮かぶが、とりあえずそう聞き返す。 それに対し、なのはが返したのは沈黙。彼女にも理由などというものは分からない。 「……とにかく、西側の救護隊に引き渡した後、すぐに救助活動を続行しますね」 そう言うと、なのははすぐに救護隊の元へと飛んでいった。 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/28.html
魔法少女リリカルなのはStrikerS 第1話 【空への翼】 0071年 4月29日 ミッドチルダ臨海第8空港 スバル・モノローグ『小さい頃から私は、本当に弱くて、泣き虫で。 悲しいこととか、辛いことに、いつもうずくまって。ただ、泣くことしかできなくて』 地上本部局員「うわぁっ!ダメだダメだ!こっちはダメだ!」 「この先に子供が取り残されてるぞ!何とかならないのか!」 「さっき本局の魔導師が突入した!救助は彼女がしてくれる!」 スバル「おとーさん…、おねーちゃん…うわぁああっ。痛いよ…、熱いよ…こんなのやだよう…帰りたいよう…」 スバル「助けてけて…誰か…助けてぇっ……?!きゃぁっ!」 なのは「良かった…間に合った…。助けに来たよ。よく頑張ったね。偉いよ」 スバル「あ…う…う…」 なのは「もう大丈夫だからね。安全な場所まで、一直線だから」 レイジングハート(Upwards clearance confirmation.)「ファイアリングロック、解除します」(A firing lock is canceled.) なのは「一撃で地上まで抜くよ!」 レイジングハート「オーライ、ロードカットリッジ。バスターセット」 なのは「ディバイーン!バスター!」 「こちら教導隊ゼロワン。エントランスホール内の要救助者、女の子一名を救助しました」 地上本部局員「ありがとうございます!さすがは航空魔導師のエースオブエースですね!」 なのは「西側の救助隊に引き渡したあと、すぐに救助活動を続行しますね」 地上本部局員「お願いします!」 スバル「あ…」 スバル・モノローグ『炎の中から助け出してもらって、連れ出してもらった、広い夜空。 冷たい風が優しくて、抱きしめてくれる腕が、暖かくて。 助けてくれたあの人は、強くて、優しくて、かっこよくて。 泣いてばかりで、なにもできない自分が情けなくて。私はあの時、生まれて初めて心から思ったんだ』 0075年 4月 ミッドチルダ 臨海第8空港付近 廃棄都市街 スバル・モノローグ『泣いてるだけなのも、なにもできないのも、もういやだって。強くなるんだって』 スバル「ふっ!ふっ!はぁーっ!」 ティアナ「スバル。あんまり暴れてると試験中にそのオンボロローラーが、イッちゃうわよ?」 スバル「ふぇーっ、ティーアー!ヤなこといわないでー!ちゃんと油も注してきたー!」 スバル・ティアナ「おはようございますっ!」 リインフォースⅡ「さて、魔導師試験の受験者さん2名、揃ってますか?」 スバル・ティアナ「はい!」 リインフォースⅡ「確認しますね?時空管理局陸士386部隊に所属のスバル・ナカジマ二等陸士と」 スバル「はいっ」 リインフォースⅡ「ティアナ・ランスター二等陸士」 ティアナ「はいっ」 リンイフォースⅡ「所有している魔導師ランクは、陸戦Cランク。 本日受験するのは陸戦魔導師Bランクへの昇格試験で、間違いないですね?」 スバル「はいっ!」 ティアナ「間違いありません!」 リインフォースⅡ「はい!本日の試験官を務めますのは、私、リインフォース・ツヴァイ空曹長です。よろしくですよー」 スバル・ティアナ「よろしくお願いします!」 はやて「お、さっそくはじまってるなー。リインもちゃんと試験官してる…。ふふっ…」 時空管理局 二等陸佐 八神はやて フェイト「はやて!ドア全開だと危ないよ。モニタでも見られるんだから」 時空管理局本局 執務官 フェイト・T・ハラオウン はやて「はーい」 フェイト「この二人がはやての見つけた子たちだね」 はやて「うん…ふたりともなかなか伸びしろがありそうなええ素材や」 フェイト「今日の試験の様子を見て、いけそうなら、正式に引き抜き?」 はやて「ん…直接の判断は、なのはちゃんにおまかせしてるけどな?」 フェイト「そっか」 はやて「部隊に入ったらなのはちゃんの直接の部下で、教え子になるわけやからな」 レイジングハート「範囲内に生命反応、危険物の反応はありません」(There is no vital sign in the range,There is no dangerous object either) 「コースチェック、終了です」(Check of the course was finished) なのは「ん、ありがとう。レイジングハート。観察用のサーチャーと、障害用のオートスフィアも設置完了。 私たちは全体を見てようか」 レイジングハート「イエス、マイマスター」 リインフォースⅡ「二人はここからスタートして、各所に設置されたポイントターゲットを破壊。 あ!もちろん破壊しちゃダメなダミーターゲットもありますからね。 妨害攻撃に気をつけて、全てのターゲットを破壊。制限時間内にゴールを目指してくださいです。 なにか質問は?」 スバル「あ…えーっと…」 ティアナ「ありません!」 スバル「ありません!」 リインフォースⅡ「では、スタートまであと少し、ゴール地点で会いましょう、ですよっ!」 ティアナ「レディーッ!ゴウッ!」 はやて「おぉ、始まった始まった」 フェイト「お手並み拝見、っと」 ティアナ「スバル!」 スバル「うん!中のターゲットは私がつぶしてくる!」 ティアナ「手早くね!」 スバル「オッケーイ!」「ロードカートリッジ!リボルバーッ!シューート!」 ティアナ「落ち着いて…冷静に…。…ぁっ!」 スバル「いーいタイム!」 ティアナ「当然!」 フェイト「うん。いいコンビだね」 はやて「そやけど、難関はまだまだ続くよ。特にコレが出てくると、 受験者の半分以上は脱落することになる最終関門…、大型オートスフィア」 フェイト「今の二人のスキルだと普通なら防御も回避も難しい、中距離自動攻撃型の狙撃スフィア…」 はやて「どうやって切り抜けるか…、知恵と勇気の見せ所や」 スバル「いーくぞぉーっ!」 ティアナ「スバル、うるさい!」「よし。全部クリア!」 スバル「この先は?」 ティアナ「このまま上。上がったら最初に集中砲火が来るわ。オプティックハイド使って、 クロスシフトでスフィアを瞬殺!やるわよ!」 スバル「了解!」 フェイト・はやて「あっ…!」 なのは「んっ…」 ティアナ「5!4!3!2!1!」 スバル「ふっ!」 スバル・ティアナ「ゼロ!」 ティアナ「クロスファイヤーッ!」 スバル「リボルバーッ!」 スバル・ティアナ「シューッ!ト!」 フェイト「なるほど…これは確かに伸びしろがありそうだね」 はやて「ふふっ、そやろ」 フェイト「残るは、最終関門」 スバル「イエーイ!ナイスだよティア!一発で決まったね!」 ティアナ「ま、あんだけ時間があればね。」 スバル「普段はマルチショットの命中率あんま高くないのに、ティアはやっぱ本番に強いなー!」 ティアナ「うっさいわよ!さっさと片付けて、次に…!」 スバル「ん?」 ティアナ「スバルっ防御!」 スバル「うわっ!」 ティアナ「んあっ!」 スバル「ティア!」 はやて「…!なんや?」 フェイト「サーチャーに流れ弾が当たったみたいだけど…」 なのはトラブルかな…?リィン、一応様子を見に行くね」 リインフォースⅡ「はいです、お願いします」 レイジングハート「私もセットアップしますか?」(Am I set up?) なのは「そうだね。念のためお願い」 レイジングハート「オーライ、バリアジャケットスタンディンアップ」 スバル「ティア!」 ティアナ「騒がないで。なんでもないから!」 スバル「嘘だ!グキッっていったよ!捻挫したでしょ?」 ティアナ「だから何でもないってっ、くっ。あ、た…」 スバル「ティア…。ごめん、油断してた…」 ティアナ「あたしの不注意よ…。アンタに謝られると、かえってむかつくわ。走るのは無理そうね…。最終関門は抜けられない」 スバル「ティア…」 ティアナ「あたしが離れた位置からサポートするわ。そしたら、アンタひとりならゴールできる」 スバル「ティア!」 ティアナ「うっさい!次の受験の時はあたし一人で受けるつってんのよ! スバル「次って、半年後だよ?」 ティアナ「迷惑な足手まといが居なくなれば、あたしはその方が気楽なのよ」「わかったらさっさと…でっ…!ほら、はやく!」 スバル「ティア、あたし、前に言ったよね。 弱くて、情けなくて、誰かに助けてもらいっぱなしな自分がイヤだったから管理局の陸士部隊に入った…」 「魔導師を目指して、魔法とシューティングアーツを習って、人助けの仕事に就いた…」 ティアナ「知ってるわよ。聞きたくもないのに、何度も聞かされたんだから」 スバル「ティアとはずっとコンビだったから、ティアがどんな夢をみてるか、 魔導師ランクのアップと昇進にどれくらい一所懸命かも、よく知ってる! だから!こんなとこで、私の目の前でティアの夢をちょっとでもつまづかせるのなんてイヤだ! 一人で行くのなんて、ぜったい嫌だ!」 ティアナ「じゃあどうすんのよ!走れないバックスを抱えて、残りちょっとの時間でどうやってゴールすんのよ!」 スバル「裏技!反則取られちゃうかもしれないし、ちゃんと出来るかもわからないけど…うまくいけば二人でゴールできる!」 ティアナ「本当?」 スバル「あ、あー、えーと、その、ちょっと、難しいかもなんだけど…、ティアにもちょっと無理してもらうことになるし… よく考えるとやっぱり無茶っぽくはあるし…そのなんというか、えと、ティアがもしよければっていうか…あの…」 ティアナ「うあーっ!イライラする!グチグチいっても!どうせアンタは自分の我が儘を通すんでしょ?! どうせ私はアンタの我が儘に付き合わされるんでしょう?!だったら、ハッキリ言いなさいよ!」 スバル「二人でやれば、きっと出来る。信じて、ティア」 ティアナ「残り時間、3分40秒。プランは?」 スバル「はっ…うん!」 はやて「お、出てきた」 フェイト「うん。あれ…?だけど…」 はやて「あっ!直撃!?」 フェイト「ん、違う…」 はやて「高速回避?いや、ちゃうなぁ…」 フェイト「あの子、ティアナは囮」 はやて「ということは…」 ティアナ「フェイクシルエット…コレ、めちゃめちゃ魔力食うのよ…。あんまり、長く保たないんだから…、 一撃で決めなさいよ!でないと、二人で落第なんだから!」 スバル「うん!」『私は空も飛べないし、ティアみたいに器用じゃない。遠くまで届く、攻撃もない。 できるのは、全力で走ることと、クロスレンジの一発だけ!だけど、決めたんだ。 あの人みたいに、強くなるって!誰かを、何かを、守れる自分になるって!』「ウイング!ロード!」 ティアナ「行って!」 スバル「いーーっくぞおおおおおーっ!でやあああああっ!うぉおおおおおっ!うっおおおおおっ!」 「一撃!ひっっとおおおぅ!ディバイーン!バスタアアアッ!」「はぁっはぁっはぁっ…」 ティアナ「やった?」 スバル「なんとか…! ティアナ「残り、あと1分ちょい。スバル!」 スバル「うん!」 リインフォースⅡ「あ!来たですねー!」 スバル「あと何秒?」 ティアナ「16秒!まだ間に合う!」 リインフォースⅡ「ハイ!ターゲット、オールクリアです!」 スバル「魔力!ぜんかいいいいいいっ!」 ティアナ「ちょっ!スバル!止まるときのこと考えてるんでしょうね?」 スバル「え?あっ…!」「うわぁっ!」 ティアナ「嘘ぉ!」 リインフォースⅡ「あ、なんかチョイヤバですー」 スバル・ティアナ「うわあああああああっ!」 なのは「アクティブガード…、ホールディングネットもかな…」 レイジングハート「アクティブガード、アンド、ホーディンネット」(Active Guard and Holding Net.) リインフォースⅡ「んんんんんっ!二人とも!危険行為で減点ですっ! 頑張るのはいいですが怪我をしては元も子もないですよ!そんなんじゃ、魔導師としてはダメダメです!」 ティアナ「ちっさ…」 リインフォースⅡ「まったくもう!」 なのは「ハ、ハハハ。まーまー」「ちょっとびっくりしたけど、無事で良かった。とりあえず試験は終了ね。お疲れ様」 スバル「あっ、んっ」 リインフォースⅡ「むーっ」 ティアナ「あっ」 なのは「リィンもお疲れ様。ちゃんと試験官できてたよ」 リインフォースⅡ「わーい!ありがとうございます!なのはさん!」 なのは「まぁ、細かいことは後回しにして…、ランスター二等陸士」 ティアナ「あっ、はいっ」 なのは「怪我は足だね。治療するからブーツ脱いで」 リインフォースⅡ「わっ!治療なら私がやるですよ!」 ティアナ「あ、えと…。すみません…」 スバル「なのは…さん」 なのは「うん」 スバル「ああっ!いえ、あの!高町、教導官、一等空尉!」 なのは「なのはさんでいいよ。みんなそう呼ぶから」「4年ぶりかな?背、伸びたね。スバル」 スバル「…っ!えと、あの…あの…」 なのは「うん…また会えてうれしいよ」 スバル「うっ…」 はやて「さて…、なのはちゃん的に二人はどやろ?合格かなぁ?」 フェイト「ふふっ。どうだろうね?」 次回予告 なのは・フェイト「きっかけとはじまりは4年前の空港火災。炎のなか、いくつかの出会いがあって、 いくつかの決意がそこから生まれて。 次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS 第2話 機動六課 Take off!」
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/311.html
魔法少女リリカルなのは キャラクター高町なのは フェイト・テスタロッサ 八神はやて ヴォルケンリッター 「StrikerS」から 「Vivid」から 「Force」から その他の主要キャラ モブキャラ等 ゲーム版THE BATTLE OF ACES THE GEARS OF DESTINY 楽曲主題歌 コメント タイプ1:エスパー タイプ2:あく 都築真紀氏による魔法少女シリーズ。もともとは美少女ゲー「とらいあんぐるハート」のスピンオフ作品であり、それが多くの変更を施してアニメ化された。 キャラクター 高町なのは タイプ:悪・妖 ポリゴンZ トゲキッス:白い悪魔繋がりで トゲチックor色違いのキルリア:第2期までを意識するなら アブソル:技は多少変わるが白いあくタイプということで バタフリー:虫ポケモンで統一するなら。 グレイシアor色違いのニンフィア:ブイズで統一するなら ユキメノコ:♀のみのポケモンで統一するなら。 ジャラランガ:600族で統一するなら エンテイorラティアスorクレセリアorレシラム:伝説系のポケモンで統一するなら。 色違いのサーナイト:見た目 色違いのメガサーナイト:メガシンカで統一するなら。 バシャーモ:声優繋がり チャーレム:同上。 特性:はりきり(トゲキッス、トゲチック)/フェアリースキン(ニンフィア) 性格:おだやか(通常) 個性:ちょっぴりおこりっぽい(すこし頭冷やそうか) もしくは まけんきがつよい(不屈の精神) 努力値:特攻252 素早さ252 持ち物:かえんだまorいのちのたま(レイジングハートっぽい)/パワフルハーブ(カートリッジロード)/プロテクター(魔法戦記リリカルなのはForceを意識するなら)/サーナイトナイト(サーナイトの場合)/バシャーモナイト(バシャーモの場合)/チャーレムナイト(チャーレムの場合) 技:はかいこうせんorチャージビームorマジカルシャイン(ディバインバスター)/トライアタック(アクセルシューター。ただしXD産限定)/とっておきorソーラービームorムーンフォース(スターライトブレイカー)/しんぴのまもりorまもる(ラウンドシールド)/すてみタックル(エクセリオンバスター)/ハイパーボイス(少し、頭冷やそうか)/しんそく(フラッシュムーブ)/ゴッドバード(エクセリオンバスターA・C・S)/サイコショック(Forceより、「魔法攻撃を無効するフィールド≒特殊受け特化」に強いのが一致している) 備考:ニンフィア、サーナイトの場合スターライトブレイカーをはかいこうせんにしても可。(サーナイトの場合撃つ際にメガシンカするとなお良し) A'sの、ヴィータとの2戦目がきっかけで、公式でも公認の管理局の白い冥王様(←公式に冥王と言った事は一度も無い。あくまで「悪魔め・・・」と言われたのに対して「悪魔と呼ばれても助けてあげたい」と返事しただけである) 昔は冥王と言えばゼオライマーだったのだが・・・一つ言えることは彼女を絶対敵に回すな。 人間サイズで戦艦の主砲クラスの砲撃を放つ上にディバインバスターは遠距離だろうが全く狂い無く砲撃を可能とする。 仮にスパロボに参戦すると間違いなくリアル系最強クラスである。 フェイト・テスタロッサ タイプ:電・悪 ピカチュウorキュウコンorデンリュウorライボルトor色違いレントラー サンダース:ブイズで統一するなら。 デンチュラ:虫ポケモンで統一するなら。 ビークイン:同上+♀のみのポケモンで統一するなら。 カイリュー:600族で統一するなら。 サンダーorライコウorギラティナorゼクロム:伝説系のポケモンで統一するなら。 メガデンリュウ:メガシンカで統一するなら。 ポワルンorビクティニ:声優繋がり モルペコ:タイプから。 性格 ひかえめ、寂しがり 持ち物 黄色いかけらや電気のジュエルorでんきだま(バルディッシュっぽい) 辻斬り、シャドークロー(斬撃)/でんこうせっか(ソニックムーブ)/ミサイルばり/かみなりorほうでん(プラズマスマッシャー)/きりふだ 八神はやて タイプ:超・霊 フーディンorゲンガーorプテラorムウマージorクロバット オニドリル:パートナーであるポケモンレンジャーの名前ネタ。 スワンナ:使い手のフウロとの声優繋がり。 ファイアロー:特性ははやてのつばさ推奨。(名前的に) ブラッキー:ブイズで統一するなら。 ヘラクロス:虫ポケモンで統一するなら。 エンニュート:♀のみのポケモンで統一するなら。 ガブリアスorサザンドラ:600族で統一するなら。 スイクン:伝説系で統一するなら。 ルナアーラ:同上+タイプから。 メガゲンガー:メガシンカで統一するなら。 性格 むじゃき ギガインパクト/はかいこうせん(ラグナロク。ゲーム仕様の場合は必ず直前に頭突きを行うこと)/ほろびのうた(ミストルティン)/ひみつのちから(夜天の魔道書能力) ヴォルケンリッター ハッサムorキリキザンorバクフーンorゴウカザルorバシャーモorリザードンorカエンジシ シグナム 性格 れいせい いあいぎり/きりさく/しんくうは/めざめるパワー炎orかえんほうしゃ/ストーンエッジ(連結刃) 御三家は炎タイプの中で斬技が充実している。ゴウカザル、カエンジシの場合、頭の炎がポニーテールっぽいか。 デカヌチャンorゴニョニョor色違いのドリュウズ ヴィータ 性格 なまいき、意地っ張り アームハンマー/かわらわり/からげんき/がむしゃら/いわなだれ/じしん/めざめるパワー電気(Forceによるプラズマ砲) サーナイト シャマル 持ち物:あなぬけのヒモ(クラールヴィント) 性格 うっかりや いやしのすず&癒しの波導&願い事(回復魔法)/ふういん(旅の鏡)/ひかりのかべ 色違いルガルガン(夜)orレントラーorガブリアス ザフィーラ 性格 れいせい かわらわり/ダブルチョップ/ワイルドボルト/かみくだく/ひかりのかべ/めざめるパワー鋼orストーンエッジ(鋼の軛) 備考:前者は総合的にイメージが合致している。中者は獣型、後者は人型意識 「StrikerS」から ルカリオ スバル・ナカジマ 性格 わんぱく きあいパンチ(リボルバーシュート)/かわらわり(バリアブレイク)/はどうだん(ディバインバスター)/まもる 持ち物:気合のハチマキ、達人の帯、ルカリオナイト(戦闘機人モード) キュウコンorゾロアークorマフォクシー ティアナ・ランスター 性格 いじっぱり あやしいひかり(フェイク・シルエット)/おにび/かえんほうしゃ(ファントムブレイザー)/ソーラービーム(スターライトブレイカー) ピカチュウ エリオ・モンディアル 性格 まじめ でんこうせっか(ソニックムーブ)/ほうでん(紫電一閃)/かみなりパンチ/ボルテッカー(スピーア系の技) 備考:Force意識ならライチュウで モココorチェリム キャロ・ル・ルシエ 性格 おっとり、無邪気 技:しんぴのまもり/でんじは/おんがえし/ギガインパクト お供にフリードリヒやヴォルテールと一緒に出してみよう。 ビクティニorトゲチックorミミロル→ミミロップ→メガミミロップ 高町ヴィヴィオ ミミロル系統はVividより、沢山の物理技と特殊技を両立出来るポケモン。聖王ヴィヴィオは色違いガブリアス(色合い+クアットロ曰く「ゆりかごの力を無限の力を、究極の戦士」→トップメタ&禁止級以外600族)、聖王形態及びVividでの大人形態はメガミミロップでもOK。 性格 むじゃき(雰囲気及び、キャラメルミルク→甘い物が好きで、かつピーマン→苦い物が嫌い) 持ち物 ピッピ人形(Vividより、セイクリッドハートの代わり)、進化の輝石orミミロップナイト(レリック) 技:おんがえし(なのはママのことが好き)/破壊光線orソーラービームor気合球(ディバインバスター)/飛び膝蹴りや冷凍パンチなどの物理技(接近戦)/まねっこ(聖王ヴィヴィオでの能力。トゲキッスの大文字[セイクリッドクラスター]や波導弾[インパクトキャノン]、レントラーのワイルドボルト[プラズマアーム]をコピーしてみよう) 「Vivid」から ヴィヴィオも含め、専用のデバイスで一時的に体が成長する演出がなされることが多い。 チラーミィ→チラチーノ アインハルト・ストラトス 性格:冷静 特性:テクニシャンorスキルリンク ビンタ系の技や尻尾系の技を覚えられるが、キック系の技がないのが惜しいか。お供にニャース(彼女のデバイスである「アスティオン」)を連れてみよう エイパム→エテボース リオ・ウェズリー 性格:陽気 特性:テクニシャン 炎のパンチと雷パンチ(10万ボルトやかみなり)は必須 ビブラーバ→フライゴン コロナ・ティミル 性格:陽気 出来れば賢さをマックスにしていきたい。お供にゴルーグ(ゴーレム)と一緒に出してみよう 「Force」から この作品だけ「魔法少女」と名の付いていなく「魔法戦記」となっている。 アーマルド トーマ・アヴェニール 物真似で逆鱗をコピーして暴走してみよう。 ドレディア リリィ・シュトロゼック 性格:臆病 ワタッコorワタシラガ アイシス・イーグレット 性格:陽気 アロマセラピーや甘い香りで芳香攻撃を再現 シャンデラorコジョンド カレン・フッケバイン 性格:陽気 キリキザンor色違いのオノノクス サイファー その他の主要キャラ オオタチorスリーパー ユーノ・スクライア 性格 おとなしい てだすけ/バトンタッチ/トリック(転移魔法)前者はフェレット型、後者は人間型意識 後者は呼び名について決して言及してはいけない ウインディor色違いのグラエナorルガルガン(たそがれのすがた)orパルスワン アルフ 性格 わんぱく 親:フェイト ガーディorポチエナorイワンコorワンパチで子犬フォームも エンペルト クロノ・ハラオウン 性格:冷静、図太い ハイドロポンプorめざめるパワー炎(ブレイズカノン)/ふぶき(エターナルコフィン。イメージ的には絶対零度のほうが近いか)/メロメロ(なのはに対して。1期限定) ゴチルゼル:プレシア・テスタロッサ 色違いのサーナイトorシャンデラ リインフォース 性格:控えめ シャドーボール必須。前者は物真似で相手の技のコピーを再現。後者はカラーリング&いろいろなタイプの技を覚えられる 色違いのキルリアorランプラー リインフォースⅡ 性格:無邪気 親:はやて こごえるかぜorめざパ氷推奨 ヒノアラシorヒコザル アギト 性格:生意気、意地っ張り コジョンド ギンガ・ナカジマ ボーマンダ フリードリヒ リザードン ヴォルテール ドラピオン:ジェイル・スカリエッティ モブキャラ等 ダイケンキorトゲキッスorエルレイド:高町士郎(なのはの父) ハハコモリor色違いのトゲキッスorサーナイト:高町桃子(なのはの母) 後者2匹は「StrikerS」以降のなのはに似てるので エルレイド:高町恭也(なのはの兄) アゲハントorキレイハナ:高町美由希(なのはの姉) 前者は声優繋がり、後者はリーフブレード必須 ウインディorエモンガ:アリサ・バニングス クロバットorチルタリス:月村すずか タブンネ:槙原愛 エルフーン:エイミィ・リミエッタ コイル×3orレアコイルorダグトリオ:いじめっこ三人組 コイルは4コマ漫画繋がり サメハダー:鮫島 名前ネタ プクリンorハピナスorタブンネ:石田幸恵 イエッサン(メスのすがた):ノエル・K・エーアリヒカイト ゲーム版 THE BATTLE OF ACES 色違いのリザードンorヘルガー:マテリアルS/星光の殲滅者 性格 れいせいorまじめ 色合い+ほのおタイプ ランターンorミミッキュ:マテリアルL/雷刃の襲撃者 性格 むじゃき 前者は青髪+でんきタイプ 後者はフェイトをピカチュウにする場合 サザンドラ:マテリアルD/闇統べる王 色違いのファイヤー:砕け得ぬ闇/ユーリ・エーベルヴァイン ズボンの柄(ほのおタイプ)から THE GEARS OF DESTINY マギアナorアブリボン:アミティエ・フローリアン 前者は女性型の人工ポケモンと言えば。後者は使い手のマツリカとの声優繋がり ディアンシー:キリエ・フローリアン 楽曲 主題歌 オープニングテーマ ほのおタイプのポケモン全般:ETERNAL BLAZE トゲキッス:Angel Blossom マッシブーン:MASSIVE WONDERS エンディングテーマ ジラーチ:星空のSpica コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る キャラクター 『StrikerS』から登場 レジアイス:レジアス・ゲイズ 名前が似ているので。 -- (サマヨール) 2021-05-16 12 35 51 ティアナはエンブオーでしょう -- (名無しさん) 2021-05-12 20 05 18 パルスワン:フェイト・テスタロッサ -- (サマヨール) 2021-05-12 20 02 10 キョダイマックスで統一 バタフリー:なのは ピカチュウ:フェイト アーマーガア:はやて -- (サマヨール) 2021-05-02 06 44 22 ハピナス:槙原愛 -- (サマヨール) 2021-04-27 22 24 00 モブキャラ等 イエッサン(メスのすがた):ノエル・K・エーアリヒカイト -- (サマヨール) 2021-03-28 18 42 51 草案 キャラクター 「ViVid Strike!」から ドロバンコ→バンバドロ:フーカ・レヴェントン インファイト必須T ゴチミル→ゴチルゼル:リンネ・ベルリネッタ 変身後の服装が似ているので ゲーム版 THE GEARS OF DESTINY マギアナorアブリボン:アミティエ・フローリアン 前者は女性型の人工ポケモンと言えば。後者は使い手のマツリカとの声優繋がり ディアンシー:キリエ・フローリアン -- (ユリス) 2021-02-13 21 40 48 楽曲 キャラクターソング ムゲンダイナ:無限の旅路〜友へ〜 -- (サマヨール) 2021-02-13 19 12 33 楽曲 オープニングテーマ マッシブーン:MASSIVE WONDERS -- (サマヨール) 2021-01-31 15 20 57 楽曲 アルセウス:この広い世界に -- (サマヨール) 2021-01-09 00 15 19
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2029.html
魔法少女リリカルなのはA s PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY- 【まほうしょうじょりりかるなのはえーすぽーたぶる ざぎあーずおぶですてぃにー】 ジャンル 魔法対戦アクション 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 ウイッチクラフト 発売日 2011年12月22日 価格 通常版 5,229円GOD BOX版 13,629円 レーティング CERO C(15才以上対象) 判定 なし ポイント 前作から大幅に改善きっちりと練られたストーリー様々な要素が強化されたアクションマテリアル娘は相変わらず好評 概要 システム 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 前作『魔法少女リリカルなのはA s PORTABLE -THE BATTLE OF ACES-』と同じく、TVアニメ『魔法少女リリカルなのは』シリーズの第2期作品、『~A s』(エース)を題材にした3D格闘ゲーム。通称『なのポGOD』。 未来から「アミティエ・フローリアン」と「キリエ・フローリアン」が現れる所から物語が始まり、過去未来現在の登場人物が一堂に会する物語が描かれる。 システム 近距離と遠距離を行ったり来たりしながら殴り合ったり撃ち合ったりする、魔法対戦アクション。 近距離では横向き視点でアタック・ブロック・キャッチの三竦みの格闘戦を行い、遠距離では後方視点で遠距離魔法を撃ち合う射撃戦を行う。 魔法やアクセル(回避行動)でMPを消費し、MPを使い切ると一定時間チャージ状態になってこれらの行動ができなくなる。MP回復のためには格闘攻撃を当てる必要がある。 戦闘ごとに定められたドライブストックを消費し、一定時間MP無限/フルドライブバースト使用可能のフルドライブモードに移行できる。 今作から「近接攻撃で浮かせて追撃」や「近接で吹き飛ばして遠距離魔法で追撃」といったコンボが可能になった(受身を取れるため、対人だとここで読み合いが発生する)。 評価点 シナリオやボリューム、登場キャラやゲームモード等、前作に比べ大きく改善されている。 大幅にボリュームアップしたストーリー 前作と違いチャプターごとに指定されたキャラクターで戦う形式。そのためシナリオはかなり長くなっており、感覚としては番外編の劇場版を見ているよう。 前作で倒されるだけの存在だったマテリアル達に大きな出番が与えられており、キャラクターが掘り下げられている。 終盤はもはや彼女達のためにあると言っても過言ではない。胸が熱くなる展開を見せてくれる。 『A s』時代の人物に対しそれぞれ因縁のある人物たちが過去や未来から転移してくるため、この手のお祭りゲーで望まれるであろう夢の競演がきっちりと叶っている。 特にテスタロッサ一家絡みは力が入っている。丸々1チャプター割かれたリニスとプレシア絡みのエピソードは非常に印象的。 ただし、プレシアは原作本編ではフェイトを虐待する毒親に等しいキャラクターである上、本作に於いても直接的な制裁が下る訳では無いので、彼女を嫌っているプレイヤーも少なくはないが。 『A s』本編と分離したところできっちり話が完結しており、単品で見ても楽しめる物語となっている。 大幅に増えた登場キャラクター 過去や未来からの参戦組が居ることによって、人数が大幅に増えた。 その数23名。前作の9(+コンパチ3人)と比べると雲泥の差である。 外伝または第4期として展開されている漫画作品『ViVid』や『Force』の主役たちもしっかり参戦しており、映像化されていない技を見られるのも嬉しいところ。 前作でなのは/フェイト/はやての色違いコンパチだったマテリアル達は完全に別物と言っていいキャラになっている。モーションも技特性も何もかも違う。 改善されたアクション性 基礎骨子は前作と変わらないが、随所に改善が見られる。 まず大きいのはシステム面でも書いたコンボ要素の存在。 お手軽なお手玉から吹き飛ばしにバインドを絡めた物までなかなか爽快なコンボが組める。 対人では受身されるが、それを踏まえた受身狩りを仕込んでおくことも可能で対人の読み合い要素がかなり増えた。 魔法をアクセルでキャンセル等の要素も増えており、どうにももっさりしがちだった前作よりもかなり軽快に動ける。 相手との距離を一気に詰めるEXアクセルや、相手の裏に一瞬で回りこむアクセルターン等の要素でスピーディな展開を楽しめる。 フルドライブバースト(いわゆる超必殺技)の使い勝手が大きく向上。発生が早くなりコンボに組み込むことが可能になった。 CPU相手であればフルドライブ時の衝撃波で吹き飛ばしてそのまま繋げられるため、お手軽に大技の演出を拝めるのもキャラゲーとしては嬉しいところ。 前作のやる気がないCPUが改善され、こちらの行動に合わせてアンチ行動を取ってくるため非常に手ごわくなった。 それ自体はやりごたえが生まれたと概ね好評なのだが、最高難易度モードだともはやただの超反応であることと、超反応を逆手にとって釣ってしまえば簡単に倒せる点には問題がある。 強化されたゲームモード サバイバルモードやタイムアタックモード等、一人で遊べるモードが増えた。 上記モードでポイントを稼ぐことによって解禁される要素や、条件を満たすことで解禁されるキャラが居る。 トレーニングモードが追加された。 ストーリーモードも結末は変わらないものの分岐があり、見ていない会話を見るために繰り返し遊ぶ事も出来る。 ストーリーモードで条件を満たすことにより開放される後日談等もあり、この辺も見ていない会話を見るための理由付けになっている。 BGM 前作と同じく、水樹奈々氏の歌うオープニング曲と田村ゆかり氏の歌うエンディング曲もある。もちろん両方とも新曲。 これに合わせてか、キャラクター全員分の専用BGMが用意されている。 さらにストーリーの山場では、前作・今作の主題歌インストや『A s』本編主題歌のインストが流れるという盛り上がりを見せてくれる。 賛否両論点 なのはゲーなのになのはの出番が少ない いろいろな時代から主人公格がやってきたりマテリアル達が掘り下げられたりした影響の割を食ってか、なのはの出番がやや少ない。 キャラクター全員にある程度出番を持たせた弊害、またはマテリアル達に終盤全部持っていかれた結果のどちらとも言える。 ラスボス戦で彼女を使用すると非常に「なのはらしい」言動を見せてくれたり、ヴィヴィオと絡みがあったりと冷遇されているわけではない。 性能面では色々と自重していない。出し得性能のアクセルシューターと高火力なディバインバスターを引っ提げて大暴れしてくれる。 そのせいでストーリーモードで彼女と戦うシナリオでは苦戦する事もある…。特にシークエンス6-3のクロノvsなのは戦は、技巧派のクロノで通常より「強化された」なのはと戦う事になるため、鬼門として良く挙げられる(*1)。 付け加えておくならば、なのは本人はTV版無印やシリーズ全体の主人公ではあるが、A sやStrikerS、VividやForceにおいては別のキャラが主人公である側面も存在するので、出番が少ないというのはこのゲームに限った話では無い(*2)。 問題点 通信ラグ 前作ほどではないにしてもやはり通信対戦でラグは起きる。 特に3ラウンド目で顕著。やりこんだ者同士の対戦は特殊入力やEXガードを多用するため、ラグが勝敗を左右してしまうことがかなりある。 PS3のアドホックパーティ時だけではなく、対面対戦でも多少のラグが発生するため、回線速度等の問題でもないと思われる。 対戦のハードルが高い 基礎骨子はシンプルなシステムだが、浮かせの後は必ず二択をかけられるシステムであることや、ガードキャンセルを駆使したテクニックなど、初心者殺しが非常に発生しやすい。 一部技はEXガード以外に対策がなかったりする割に、その発動のタイミングがかなりシビアなこともハードル上昇に拍車をかけている。 上記のラグ込みで考えると、尚更「EXガードをもっと出やすくすれば…」と思わされる。 ゲージ管理が非常に重要なゲームなので、この辺を意識していないとあっという間に息切れしてしまう辺りも初心者に優しくはない。 もっとも、「初心者に厳しくなる」のは本作に限らず対戦ゲームにとって避けられない問題なのだが。 キャラバランス 性能的に尖っているキャラが多いのも手伝って、バランスはかなりカオスなことになっている。 上位筆頭のアインハルトは、このゲームの根本をガン無視する強烈な性能を誇る。 具体的に言うと射撃に対するスーパーアーマー持ち。射撃魔法メインなこのゲームでこれがどう働くのかはもはや説明不要だろう。 遠距離戦は不得手というかまったくできないが、上記のスーパーアーマーにより自分の得意レンジである近距離に簡単に持ち込める。 リリカルスーパーアーマーからのマジカル撲殺により一体何人の魔法少女が葬られたのか。 恐らく1弱であると思われるリーゼロッテ・リーゼアリアは逆の意味で強烈な性能をしている。 発生が遅く火力もそれほどない格闘に、火力のない射撃、扱いが難しくリターンも少ない設置技と操作プレイヤーに対して全く隙がない。 キャラクター性能を引き出して設置技と格闘攻撃を駆使した連携を行うと高確率でフリーズする。…全く隙がない。 魔法に対する当身技はかなり優秀。むしろ遠距離のメイン技は射撃ではなく当身である。 上記の他にも色んな意味で尖ったキャラが多い結果、対処が分かっていないと一方的に轢き殺される状況が増え、ゲームのハードルがさらに上がっている部分がある。 ただし、ブロックキャンセルを駆使することによって無類の格闘能力を手に入れたアルフや、バインドキャンセルによりゲージ効率が大幅に上がったクロノなど、ハードルは高いもののやり込んだ分応えてくれる部分も多く、やり込み甲斐はある。 StrikerSのキャラが登場していない 第3期に当たる『StrikerS』名義での参加キャラが存在しない。夢の競演となった今作ではあるが、少し物足りない印象を受ける(*3)。 原作者である都築真紀氏が『StS』は主要キャラ4人が全員主人公(*4)と述べており、明確な主人公格が居る『ViVid』『Force』と違って出し辛かった可能性がある(*5)。 ほかにも『StS』の主人公達は限定的な飛行能力しか無いためゲームシステム的に無理という意見もあり、攻略本のスタッフインタビューでも言及されている。 またスタッフインタビューでは他にも「角川書店さん枠」なる大人の事情があったことにも触れられている(*6)。 ちなみに、参加し損ねた『StS』の主要キャラ4人だがアニメディア付属の特典CD「サウンドステージA」にて『ViVid』時代のミッドチルダに転移させられたマテリアルと共演を果たしている。 総評 前作から大幅に改善された結果、非常によく出来たキャラゲーとなった。 3Dアクションと格闘ゲーム両方の特性を持ったシステムなので、プレイ感覚には割と独自性もある。 人によっては対戦ツールとしてやりこむ事も出来るだろう。 欠点としてバランスを挙げたが、キャラゲーである程度キャラ格差があるのは基本なので、そう言った点を受け入れられる人ならば対戦も十二分に楽しめる。 少なくとも前作とは別物の出来と言い切っていいので、前作の評価で足踏みしている方は是非購入して楽しんでいただきたい。 余談 本作にはワイルドアームズシリーズを意識したと思われる設定、演出が散見される。 語尾に「ッ!!」が多用される事や、フローリアン姉妹絡みの設定辺りがそれ。 これは偶然ではなく、シナリオ担当の都築真紀氏が意識したことを語っている。 本作プロデューサーの金子彰史氏は、過去ワイルドアームズシリーズのトータルゲームデザイナーという役職であった。 アミタやキリエが妙に愉快なテンションなのはこの辺の影響だと思われる。 劇場版『THE MOVIE 2nd A s』のCMで、マテリアル三人娘・フローリアン姉妹・ユーリ単独と計3週に渡りCMの乗っ取りを行っている PSP版自体がA s後の、しかもIFの話のためであるせいか、三人娘登場時には『闇王(ディアーチェ)・星光(シュテル)・雷刃(レヴィ)は、当然ながらThe MOVIE 2nd A sには登場しません』のテロップがしっかり入っていた。 そしてこのCM自体が色々とネタバレである(*7) 2017年公開の劇場版第3弾『Reflection』と、その続編『Detonation』にはフローリアン姉妹、マテリアル三人娘とユーリが登場、ストーリーも本作のエピソードをベースにしている。 しかし、世界観・キャラクターともに大幅な設定の変更がされた。特にキリエは、ゲームのキャラクターからは考えられないような問題行動を起こすキャラクターにされており、キャラ崩壊であるとの批判が強い。 そしてソーシャルゲーム『魔法少女リリカルなのはINNOCENT』ではフローリアン姉妹とマテリアルにユーリを加えた一大派閥『インダストリー』として登場している。 A s時代をベースとしているため白羽の矢が立ったのだと思われるが、『StS』や『ViVid』、『Force』のキャラ達を差し置いての参戦となった。(*8) 『INNOCENT』は既存シリーズとは全く異なる魔法の存在しない世界観が特徴であり、正史に当たるTVシリーズや、リインフォースの生存をきっかけに分岐したIFの世界であるPortableシリーズ、劇中劇にしてIFの世界の一つである劇場版シリーズとは一線を画す並行世界となっている。
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/111.html
魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA sビジュアルファンブック 魔法少女リリカルなのはシリーズ 魔法/世界観に関する資料
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/42.html
魔法少女リリカルなのはStrikerS 第11話【機動六課のある休日(後編)】 なのは「訓練漬けの毎日。息抜きにって用意したまる一日のお休み」 フェイト「親友同士、パートナー同士、楽しく過ごせるように」 なのは「気持ちも新たに、明日からも頑張れるように」 フェイト「だけどその休日は…突然の事態に一時中断」 なのは「現れたのは、レリックのケースを持った小さな女の子」 フェイト「事件は今、静かに動き出す」 なのは「魔法少女リリカルなのはStrikerS…始まります」 カリム「それにしても、あなたの制服姿はやっぱり新鮮ですね」 クロノ「ああ…制服が似合わないというのは、有人どころか妻にまで言われますよ」 カリム「ふふ…そんなぁ。いつもの防護服と同じぐらい凛々しくていらっしゃいますよ、クロノ提督」 クロノ「ありがとうございます、騎士カリム」 クロノ「こっちもちょうど、六課の運営面についての話が終わったところだよ」 カリム「ここからは今後の任務についての話。あなたも同席して、聞いておいてね」 ティアナ「ケースの封印処理は?」 エリオ「キャロがしてくれました。ガジェットが見つける心配は…ないと思います。…それから、これ」 ティアナ「ケースはもう一個あった…?」 エリオ「今、ロングアーチに調べて貰ってます」 ティアナ「隊長たちとシャマル先生、リィン曹長がこっちに向かってくれてるそうだし、 とりあえず、現状を確保しつつ周辺警戒ね」 カリム「そう…レリックが…」 はやて「それを小さな女の子が持ってたぁいうんも気になる。ガジェットや召還師が出て来たら、 市街地付近での戦闘になる。なるべく迅速に、確実に片付けなあかん」 クロノ「近隣の部隊には、もう?」 はやて「うん…市街地と海岸線の部隊には、連絡したよ」 クロノ「ああ」 はやて「奥の手も、出さなあかんかもしれん」 クロノ「そうならないことを祈るかな」 なのは「ケースと女の子は、このままヘリで搬送するから、皆はこっちで現場調査ね」 スバル・ティアナ・エリオ・キャロ「はい!」 シャマル「なのはちゃん。この子をヘリまで抱いていってもらえる?」 なのは「あ…はい!」 シャリオ「ガジェット、来ました!地下水路に数機ずつのグループで総数16…20!」 アルト「海上方面12機単位が5グループ!」 はやて「…多いなぁ」 はやて「ほんならヴィータはリインと合流。協力して、海上の南西方向を制圧」 リイン「南西方向了解です!」 はやて「なのは隊長とフェイト隊長は、北西部から」 なのは・フェイト「了解」 はやて「ヘリのほうはヴァイス君とシャマルに任せてええか?」 ヴァイス「お任せあれ!」 シャマル「しっかり守ります」 はやて「ギンガは、地下でスバルたちと合流。道々、謁見のほうの話も聞かせてな」 ギンガ「はい!」 フェイト「フォワードの皆。ちょっと頼れる感じになってきた?」 なのは「あはは…もっと頼れるようになってもらわなきゃ」 フェイト「…うん」 フェイト「早く事件を片付けて、また今度、お休みあげようね」 なのは「うん」 フェイト「皆で遊びに行ったら、きっと楽しいよ」 なのは「うんっ」 ウーノ「ヘリに確保されたケースのマテリアルは、妹たちが回収します。お嬢様は地下のほうに」 ルーテシア「うん」 ウーノ「騎士ゼストとアギト様は?」 ルーテシア「…別行動」 ウーノ「お一人ですか…」 ルーテシア「一人じゃない。……私には、ガリュウがいる」 ウーノ「失礼しました。協力が必要でしたら、お申し付けください。最優先で実行します」 ルーテシア「うん。…行こうか、ガリュウ。探し物を見つけるために」 エリオ「ギンガさんって…スバルさんの、お姉さんですよね?」 スバル「そう!私のシューティングアーツの先生で、歳も階級も二つ上」 ギンガ「私が呼ばれた事故現場にあったのは、ガジェットの残骸と壊れた生体ポッドなんです。 ちょうど5、6歳の子供が入るくらいの…」 ギンガ「近くに何か…重いものを引きずって歩いたような跡があって…それを辿っていこうとした最中、 連絡を受けた次第です。それから、この生体ポッド…少し前の事件でよく似たものを見た覚えがあるんです」 はやて「私も、な」 ギンガ「人造魔道師計画の…素材培養機」 シャマル「!」 ギンガ「これは、あくまで推測ですが、あの子は人造魔道師の素材として、作り出された子供ではないかと」 キャロ「人造魔道師って?」 スバル「優秀な遺伝子を使って人工的に生み出した子供に、投薬とか機械部品の埋め込みで、 後天的に強力な魔力や能力を持たせる。それが、人造魔道師」 ティアナ「倫理的な問題はもちろん、今の技術じゃどうしたって色んな無理が生じる。コストも合わない。 だから、よっぽどどうかしてる連中でもない限り、手を出したりしない技術のはずなんだけど…」 ヴィータ「おっし。いい感じだ」 リイン「リインも絶好調です~!」 ヴィータ「ガンガン行くぞぉ。さっさと片付けて他のフォローに回らねぇと」 リイン「はいですぅ!!……ん?あれは…」 ヴィータ「……増援?」 なのは「この反応」 フェイト「……っ!」 クアットロ「ふふふっ。クアットロのインヒュールタスキルシルバーカーテン。嘘と幻のイリュージョンで回ってもらいましょ?」 アルト「航空反応増大!これ…嘘でしょ!?」 グリフィス「なんだ…これは!」 シャリオ「波形チェック!誤認じゃないの!」 アルト「問題、でません!どのチェックも実機としか。なのはさんたちも…目視で確認できるって」 フェイト「幻影と実機の構成編隊?」 なのは「防衛ラインを割られない自信はあるけど。ちょっとキリがないね」 フェイト「ここまで派手な引き付けするってことは」 なのは「地下か、ヘリのほうに主力が向かってる」 フェイト「なのは。私が残って、ここを抑えるから。ヴィータと一緒に」 なのは「フェイトちゃん!?」 フェイト「コンビでも、普通に空戦してたんじゃ時間がかかりすぎる。限定解除すれば広域殲滅で、まとめて落とせる!」 なのは「それは、そうだけど」 フェイト「何だか嫌な予感がするんだ」 なのは「でも、フェイトちゃん…」 はやて「割り込み失礼!」 はやて「ロングアーチからライトニング01へ。その案も、限定解除申請も、部隊長権限により却下します!」 フェイト「はやて!」 なのは「はやてちゃん!何で騎士甲冑!?」 はやて「嫌な予感は私も同じでなぁ。クロノ君から、私の限定解除許可を貰うことにした。 空の掃除は私がやるよ。っちゅーことで、なのはちゃんフェイトちゃんは、地上に向かってヘリの護衛。 ヴィータとリインはフォワード陣と合流。ケースの確保を手伝ってな!」 ヴィータ・リイン「了解!」 クロノ「君の限定解除許可を出せるのは、現状では、ボクと騎士カリムの一度ずつだけだ。 承認許諾の取り直しは難しいぞ。使ってしまっていいのか?」 はやて「使える能力を出し惜しみして、後で後悔するんは嫌やからな」 クロノ「場所が場所だけにSSランク魔道師の投入は許可できない。限定解除は3ランクのみだが、それでいいか?」 はやて「S…。それだけあれば、十分や」 クロノ「はぁ…。八神はやて。能力限定解除、3ランク承認。リリースタイム。120分」 はやて「リミット……リリース!!」 クロノ「ふう…」 カリム「完全解除じゃない分許諾取り直しもいくらか優しくなるかもしれませんし、ね?」 クロノ「気休め程度ですかね…。地上部隊は、上層部が厳しいです」 はやて「よし。久しぶりの遠距離広域魔法。いってみよか!」 ティアナ「空の上は、何だか大変みたいね」 スバル「うん」 ギンガ「一緒にケースを探しましょう。ここまでのガジェットは、ほとんど、叩いてきたと思うから」 スバル「うん!」 シャリオ「サイティングサポートシステム、準備完了です!シュベルトクロイツとのシンクロ率誤差、修正終了」 はやて「うん、了解。ごめんな。精密コントロールとか長距離サイティングはリインが一緒やないと、どうも苦手で…」 シャリオ「その辺はこっちにお任せください。準備完了です!」 はやて「おおきにな!」 スバル「こぉら!そこの女の子!それ危険なものなんだよ!触っちゃ駄目!こっちに渡して!」 ルーテシア「……」 ティア「ごめんね、乱暴で。でもね、これ本当に危ないものなんだよ?」 アギト「ルールー。1、2、3で目ぇつぶれ!」 アギト「ったくも~。あたしたちに黙って勝手に出掛けちゃったりするからだぞ~!ルールーもガリュウも」 ルーテシア「アギト…」 アギト「おう!本当に心配したんだからな。ま、もう大丈夫だぞ、ルールー!何しろこのあたし! 烈火の剣精!アギト様が…きたからな!おらおら!おまえらまとめて、かかってこいや!!」 次回予告 フェイト「現れた、新たな影。消えない不安」 なのは「何が出ても、誰が来ても…しっかり切り抜けて、守り抜く」 フェイト「次回魔法少女リリカルなのはStrikerS12話」 なのは「ナンバーズ」 なのは・フェイト「Take off!」
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/35.html
魔法少女リリカルなのはStrikerS 第9話 【たいせつなこと】 ティアナ「自分の失敗が許せなかった。だから、強くなりたかった。 だけど……やっぱり何にもできなかった。間違ってるって叱られて、きっと幻滅された。 隣を走る相方にも迷惑をかけて、悲しい思いをさせた。私のしてきたことは、 選んできた道は、全部無駄だった……魔法少女リリカルなのはStrikerS、始まります」 シャマル「なのはちゃんの訓練用魔法弾は優秀だから、身体にダメージはないと思うんだけど…」 「凄く熟睡してたわよ。死んでるんじゃないかって思うくらい。 最近、ほとんど寝てなかったでしょ?溜まってた疲れが、一気にきたのよ」 フェイト「さっき、ティアナが目を覚ましてね。スバルと一緒に、オフィスに謝りにきてたよ」 なのは「…そう」 フェイト「なのはは訓練場だから、明日朝一で話したらって伝えちゃったんだけど…」 なのは「うん…ありがとう…。…でも、ごめんね。監督不行き届きで… フェイトちゃんやライトニングの二人まで巻き込んじゃって…」 フェイト「あ、ううん!私は、全然」 なのは「スバルとティアナ、どんな感じだった?」 フェイト「やっぱり…まだちょっと、ご機嫌ななめだったかな」 なのは「……っ。まぁ、明日の朝ちゃんと話すよ。フォワードの皆と…」 フェイト「…うん」 ルーテシア「遠くの空に、ドクターのおもちゃが飛んでるみたいだけど…」 スカリ「じきに綺麗な花火が見れるはずだよ」 ルーテシア「…レリック」 スカリ「だったら、君に真っ先に報告しているさ。私のおもちゃの動作テストなんだよ。 破壊されるまでのデータが欲しくてね」 ルーテシア「壊されちゃうの?」 スカリ「ははは。私はあんな鉄くずに直接戦力は期待してないんだよ。 私の作品たちがより輝くためにデコイとして使うガラクタさ」 ルーテシア「そう。…レリックじゃないなら、私には関係ないけど…。でも、がんばってね、ドクター」 スカリ「ああ、ありがとう。優しいルーテシア」 ルーテシア「じゃあ、ごきげんよう」 スカリ「…ふふふふ。私の作品は、やはり良い出来だな」 はやて「場所は何にもない海上。レリックの反応もなければ、付近には海上施設も、船もない」 グリフィス「まるで、撃ち落しに来いと誘っているような…」 はやて「…そやね。テスタロッサ・ハラオウン執務官。どう見る?」 フェイト「犯人が、スカリエッティなら…こちらの動きとか、航空戦力を探りたいんだと思う」 はやて「うん。この状況なら、こっちは超長距離攻撃を放り込めば済むわけやし…」 リィン「一撃でクリアですよー!」 フェイト「うん。でもだからこそ、奥の手は見せないほうがいいかなって」 はやて「ま、実際。この程度のことで隊長たちのリミッター解除ってわけにもいかへんしな」 はやて「高町教導官はどやろ?」 なのは「こっちの戦力調査が目的なら、なるべく新しい情報を出さずに今までと同じやりかたで片付けちゃう。かな?」 なのは「ああ…。それから、ティアナ?」 ティアナ「……っ」 なのは「ティアナは、出動待機から外れとこうか」 ヴィータ「そのほうがいいな。そうしとけ」 なのは「今夜は体調も魔力も、ベストじゃないだろうし」 ティアナ「……言うことを聞かないやつは」 なのは「…!」 ティアナ「使えないってことですか?」 なのは「…はぁ。…自分で言ってて分からない?当たり前なことだよ、それ」 ティアナ「現場での指示や命令は聞いてます!教導だって、ちゃんとサボらずやってます」 ヴィータ「…っ!」 ヴィータさん、ティアナを叱りに行こうとするけれど、なのはさんに止められます。 ティアナ「それ以外の場所での努力だって、教えられた通りじゃないと駄目なんですか!?私は!! なのはさんたちみたいにエリートじゃないし、スバルやエリオみたいな才能も、 キャロみたいなレアスキルもない!少しくらい無茶したって、 死ぬ気やらなきゃ強くなんてなれないじゃないですか!!」 シグナム「心配するな。加減はした。駄々をこねるだけの馬鹿はなまじ付き合ってやるから付け上がる」 なのは「ティアナ!思いつめちゃってるみたいだけど、戻ってきたらゆっくり話そう!」 ヴィータ「こぉら!もう!だから!付き合うなってのに!!」 シグナム「目障りだ。いつまでも甘ったれてないで、さっさと部屋に戻れ」 エリオ「あ、あの、シグナム副隊長。その辺で」 キャロ「スバルさん…。とりあえずロビーに…」 スバル「シグナム副隊長!!!」 エリオ・キャロ「……」 スバル「だけど!自分なりに強くなろうとすることとか、きつい状況でも何とかしようと頑張るのって、 そんなにいけないことなんでしょうか!!」 シャーリー「昔ね。一人の女の子がいたの。その子は本当に普通の女の子で、魔法なんて知りもしなかったし、 戦いなんてするような子じゃなかった」 シャーリー「友達と一緒に学校へ行って、家族と一緒に幸せに暮らして、そういう一生を送るはずの子だった。 だけど、事件は起こったの。魔法学校に通っていたわけでもなければ、特別なスキルがあったわけでもない。 偶然の出会いで魔法を得て、たまたま魔力が大きかったってだけの、たった九歳の女の子が、 魔法と出会ってわずか数ヶ月で、命がけの実戦を繰り返したの」 エリオ「これ!」 キャロ「フェイトさん!」 シャマル「フェイトちゃんは当時、家族環境が複雑でね。あるロストロギアを巡って、敵同士だったんだって」 シグナム「この事件の中心人物はテスタロッサの母。その名をとってプレシア・テスタロッサ事件。 あるいはジュエルシード事件と呼ばれている」 エリオ「収束砲!?こんな大きな!!」 スバル「九歳の…女の子が…」 キャロ「ただでさえ、大威力砲撃は身体にひどい負担がかかるのに」 シグナム「その後もな、さほど時もおかず戦いは続いた」 シャマル「私たちが深く関わった、闇の書事件」 シグナム「襲撃事件での撃墜未遂と…敗北。それに打ち勝つために選んだのは… 当時はまだ安全性が危うかったカートリッジシステムの使用。 …身体への負担を無視して自身の限界値を超えた質力を無理やり引き出すフルドライブ…エクセリオンモード」 スバル・ティアナ・エリオ・キャロ「あー」 シグナム「誰かを救うため、自分の思いを通すための無茶をなのはは続けた」 なのは「こちらスターズ1。中距離火砲支援、いっきまーす!!!」 フェイト「了解」 ヴィータ「おう!」 シグナム「だが、そんなことを繰り返して…身体に負担が生じないはずもなかった」 シャマル「事故が起きたのは…入局二年目の冬。異世界での捜査任務の帰り。 ヴィータちゃんや部隊の仲間たちと一緒に出かけた場所。ふいに現れた未確認物体。 いつものなのはちゃんなら、きっと何の問題もなく味方を守っておとせるはずだった相手。 だけど…溜まっていた疲労、続けてきた無茶が、なのはちゃんの動きを…ほんの少しだけ鈍らせちゃったの」 シャマル「その結果が、これ」 「なのはちゃん…無茶して迷惑かけてごめんなさいって、私たちの前では笑ってたけど…。 もう飛べなくなるかも、とか、立って歩くことさえできなくなるかもって聞かされて……どんな思いだったか…!」 シグナム「無茶をしても、命をかけても譲れぬ場は確かにある。だが、おまえがミスショットをしたあの場面は、 自分の仲間の安全や命をかけてでもどうしても撃たねばならない状況だったか?」 ティアナ「!!」 シグナム「訓練中のあの技は、一体誰のための…なんのための技だ?」 ティアナ「……」 シャーリー「なのはさん。皆にさ…自分と同じ思い、させたくないんだよ。 だから、無茶なんてしなくてもいいように、絶対絶対…皆が元気に帰ってこられるようにって、 ほんとに丁寧に、一生懸命考えて、教えてくれてるんだよ?」 なのは「えー!!」 シャーリー「ご、ごめんなさい!」 なのは「う~ん、駄目だよシャーリー。人の過去、勝手にばらしちゃ」 ヴァイス「駄目だぜ、口の軽い女はよう」 シャーリー「その、何か、見ていられなくて…」 ヴィータ「ま、いずれはばれることだしなぁ」 ティアナ「シャーリーさんやシグナム副隊長に…色々聞きました」 なのは「なのはさんの失敗の記録?」 ティアナ「じゃなくて!…その…」 なのは「無茶すると危ないんだよ、って話だよね?」 ティアナ「すみませんでした…」 なのは「うん」 なのは「じゃあ、分かってくれたところで、少し叱っとこうかな」 なのは「あのね、ティアナは自分のこと凡人で射撃と幻術しかできないって言うけど、 それ、間違ってるからね。ティアナも他の皆も今はまだ、原石の状態。デコボコだらけだし、 本当の価値も分かりづらいけど、だけど、磨いていくうちにどんどん輝く部分が見えてくる。 エリオはスピード。キャロは優しい支援魔法。スバルはクロスレンジの爆発力。 三人を指揮するティアナは射撃と幻術で仲間を守って知恵と勇気でどんな状況でも切り抜ける。 そんなチームが理想系で、ゆっくりだけどその形に近づいていってる。 模擬戦でさぁ、自分で受けてみて気づかなかった?」 なのは「ティアナの射撃魔法ってちゃんと使えば、あんなに避けにくくてあたると痛いんだよ?」 ティアナ「あっ!」 なのは「一番魅力的なところをないがしろにして、慌ててほかのことをやろうとするから、 だからあぶなかっしくなっちゃうんだよ。…って、教えたかったんだけど…」 ティアナ「……」 なのは「まぁ、でもティアナが考えたこと間違ってはいないんだよね。システムリミッター、テストモードリリース」 なのは「ティアナは執務官志望だもんね。ここを出て、執務官を目指すようになったら、 どうしても個人戦が多くなるし将来を考えて用意はしてたんだ」 ティアナ「!!……うっ、うう…」 なのは「クロスもロングももう少ししたら教えようと思ってた。だけど、出動はいますぐにでもあるかもしれないでしょ。 だから、もう使いこなせてる武器をもっともっと確実なものしてあげたかった。 …だけど、私の教導地味だから…。あんまり成果が出てないように感じて、苦しかったんだよね?ごめんね」 フェイト「技術が優れてて、華麗で優秀に戦える魔道師をエースって呼ぶでしょ?その他にも、 優秀な魔道師をあらわす呼び名があるって知ってる?」 スバル・ティアナ・エリオ・キャロ「?」 フェイト「その人がいれば、困難な状況を打破できる。どんな厳しい状況でも突破できる。 そういう信頼を持って呼ばれる名前。……ストライカー」 フェイト「なのは、訓練を始めてからすぐの頃から言ってた。うちの四人は全員、一流のストライカーになれるはずだって…、 だからうんと厳しく、だけど大切に丁寧に育てるんだって」 ヴィータ「しかし、教官っつうのも因果な役職だよな。面倒な時期に手ぇかけて育ててやっても、 教導が終わったら皆勝手な道をいっちまうんだから」 なのは「まぁ、一緒にいられる期間があんまり長くないのはちょっと寂しいけどね。 ずっと見ていられるわけじゃないから」 なのは「一緒にいられる間は、できる限りのことを教えてあげたいんだ」 なのは「何があっても、誰がきても、この子達はおとさせない。私の目が届く間はもちろん、 いつか一人で、それぞれの空を飛ぶようになっても…」 次回予告 フェイト「戻ってきた日常。そして、フォワードの皆に嬉しいお知らせ」 なのは「四人揃って一日お休み!次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS第10話」 フェイト「機動六課のある休日(前編)」 なのは「楽しい休日に」 なのは・フェイト「Take off!」
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/52.html
魔法少女リリカルなのはStrikerS 第23話【Stars Strike】 ティアナ「地上でも空でも、分断されたままの絶望的な状況。だけど、ずっと傍にいてくれたあの子の馬鹿みたいな 優しさと、出来の悪い私に一生懸命、技と力を叩き込んでくれたあの人の教えが、私に、立って戦えって言ってる。 誰にも負けないって言ってくれた言葉を、積み重ねてきた時間を。信じた未来を、夢のままで、終わらせないために」 ディエチ「あの小さな子の、お母さん、なんだっけ。あんたに恨みはないけど」 なのは「…っ、ブラスターシステム、リミット1!リリース!!」 レイジングハート「ブラスターセット」 なのは「ブラスター、シュート!!!」 ディエチ「うっ、抜き打ちで、この、威力」『こいつ、本当に人間か?』 なのは「じっとしてなさい。突入隊があなたを確保して、安全な場所まで護送してくれる。この船は、私たちが停止させる!」 なのは「…っ」 レイジングハート「master」 なのは「平気。ブラスター1はこのまま維持!急ぐよ、レイジングハート!」 レイジングハート「All right」 クアットロ「あはは、ははは。なんだ~。ブラスターシステム~なんて大仰な名前がついてるから、 どんなハイテクかと思ったら、バッカらしい。ねぇ陛下ぁ?あなたのママはそうとうおばかさんですよ~?」 クアットロ「いっらしゃ~い。お待ちしてました」 なのは「…っ」 クアットロ「こんなところまで無駄足ご苦労様。さて、各地のあなたのお仲間は大変なことになってますよ~」 なのは「大規模騒乱罪の現行犯であなたを逮捕します。すぐに騒乱の停止と武装の解除を」 クアットロ「仲間の危機と自分の子供のピンチにも、表情一つ変えないでお仕事ですかぁ?いいですね。 その悪魔じみた正義感」 クアットロ「で~も~、これでもまだ平静でいられます~?」 ヴィヴィオ「う、うあ、あ」 なのは「ヴィヴィオ!」 クアットロ「んっふ。いいこと教えてあげる。 あの日、ケースの中で眠ったまま輸送トラックとガジェットを破壊したのはこの子なの。 あの時あなたがようやく防いだディエチの砲、でも、たとえその直撃を受けたとしてもものともせずに生き残れた はずの能力。それが、古代ベルカ王族の固有スキル、『聖王の鎧』。レリックとの融合を経て、 この子はその力を完全に取り戻す。古代ベルカの王族が自らその身を作り変えたという究極の生体兵器。 レリックウエポンとしての力を」 ヴィヴィオ「ママーー!!!」 なのは「ヴィヴィオ!!」 ヴィヴィオ「!!ママ!!やだ~ママ!!」 なのは「ヴィヴィオ、ヴィヴィオ!!」 クアットロ「すぐに完成しますよ。私たちの王が。ゆりかごの力を得て、無限の力を振るう究極の戦士」 クアットロ「ほら陛下?いつまでも泣いてないで。陛下のママが助けて欲しいって泣いてます。 陛下のママを攫っていったこわ~い悪魔がそこにいます。 頑張ってそいつをやっつけて本当のママを助けてあげましょう?陛下の身体には、そのための力があるんですよ? 心のままに、思いのままにその力を解放して」 ヴィヴィオ「あなたは、ヴィヴィオのママを、どこかに攫った」 なのは「ヴィヴィオ、違うよ。私だよ!なのはママだよ!」 ヴィヴィオ「違う!」 なのは「!!」 ヴィヴィオ「うそつき。あなたなんか、ママじゃない!」 なのは「…っ」 ヴィヴィオ「ヴィヴィオのママを、返して!!」 なのは「ヴィヴィオ!!」 「レイジングハート!」 レイハー「W.A.S.フルドライビング」 クアットロ「さぁ、親子で仲良く、殺し合いを」 ヴィヴィオ「ママを、返してー!!」 なのは「ブラスター、リミット2!!」 ゲンヤ「市街地の防衛ラインは何とか持ちこたえてる。ガジェット共が相手なら、何とかならぁ」 グリフィス「はい!」 ゲンヤ「そっちの赤毛が鍛えてくれたうちの連中と航空隊の高町嬢ちゃんの教え子たちが最前線を張ってる。 だが、現状でギリギリだ。他に回せる余裕はねぇし、戦闘機人や召喚師に出てこられたら、 一気に崩されるかもしれねぇ」 シャーリー「戦闘機人五機と召喚師一味は、六課前線メンバーと交戦中です」 ゲンヤ「そうかい」 ティアナ『逃げ足も潰されて、カートリッジも魔力も、もう後ちょっと。頼みの綱の最後の一発勝負も、通用するかどうか』 「ほんとはさ。随分前から、気付いてたんだ。私はどんなに頑張っても、万能無敵の超一流になんてきっとなれない。 悔しくて、情けなくて、認めたくなくてね。それは今もあまり変わらないんだけど。だけど」 何だかいきなりスバルの回想シーンから始まったBパートですが、 マリエル「検査の結果、やはり間違いありません。ギンガもスバルも、二人とも、あなたと遺伝子形質が全く同じ。 あなたの遺伝子データがどこかで盗みだされて、使用されたんじゃないかと」 クイント「そう」 ギンガ「シューティングアーツの練習、スバルももっとちゃんとやればいいのに」 スバル「痛いのとか怖いの、嫌い」 スバル「自分が痛くて怖いのも嫌いだけど、誰かを痛くしたり、怖くしたりするのは、もっと嫌い。 私たちの身体、普通と違うんだし。壊したくないものまで壊しちゃうのは、怖いよ」 ギンガ「そっか。まぁ、スバルは強くなくてもいいのかな。お父さんとお母さんがいるし。私もいるから」 スバル「うん!」 なのは「そういえば、スバルが強くなりたい理由って、何なのかな?」 スバル「え?あ、やっぱりそれは、なのはさんに憧れて」 なのは「あっはは、それは嬉しいんだけど、そうじゃなくて」 スバル「え?」 なのは「強くなって、何をしたいのかなぁって」 マッハ「練習通りです」 スバル「え?マッハキャリバー?」 マッハ「まだ動けます、私も、あなたも。まだ戦えます。なのに、こんなところで終わる気ですか?」 マッハ「あなたが教えてくれた、私の生まれた理由、あなたの憧れる強さ。嘘にしないでください」 スバル「災害とか、争い事とか、そんなどうしようもない状況が起きたとき、苦しくて悲しくて助けてって泣いてる人を、 助けてあげられるようになりたいです。自分の力で、安全な場所まで、一直線に!」 なのは「あはっ」 スバル『戦うのとか、誰かを傷つけちゃうのとか、本当は何時も怖くて不安で、手が震える。 だけど、この手の力は壊すためじゃなく、守るための力。悲しい今を、打ち抜く力』 シャマル「あなたが地上戦の司令塔で、各地の結界担当。上手く隠れてたけど、クラールヴィントのセンサーからは、 逃げられない」 ザフィーラ「大規模騒乱罪、及び、先日の機動六課襲撃の容疑で!」 シャマル「逮捕します!」 ティアナ「あなたたちを、保護します。武装を、解除しなさい!」 レジアス「オーリス。おまえはもう下がれ」 オーリス「それは、あなたもです。あなたにはもう、指揮権限はありません。ここにいる意味はないはずです」 レジアス「わしは、ここにおらねばならんのだよ」 ゼスト「手荒いらいこうで済まんな、レジアス」 レジアス「かまわんよ、ゼスト」 オーリス「ゼスト、さん?」 アギト「ここから先は、通行止めだ!」 シグナム「おまえは」 アギト「旦那は、ひどいことなんかしねぇ!ただ、昔の友達と話をしたいだけなんだ! 旦那には、もう時間がねぇんだ!そいつを邪魔するってんならぁ!!」 シグナム「こちらはもとより事情を聞くのが目的だ。事件の根幹に関わることならば、尚更、聞かせてもらわねばならん」 ゼスト「オーリスは、おまえの副官か?」 レジアス「頭が切れる分、わがままでな。子供の頃から変わらぬ」 ゼスト「聞きたいことは、一つだけだ。八年前、俺と俺の部下たちを殺させたのは、おまえの指示で間違いないか? 共に語り合った、俺とおまえの正義は、今はどうなっている?」 次回予告 エリオ「消えない傷跡も、止まらない痛みも、逃げずにまっすぐに受け止めること。教えてもらったから。 だから、僕らは。次回、魔法少女リリカルなのはStrikers第24話、雷光。勇気を込めて、Take off!」